福島県白河市に精米工場を新設へ ゼンショーHDが市と協定
外食大手ゼンショーホールディングス(HD、本社・東京都)は、傘下のゼンショーライスの精米工場を福島県白河市白坂愛宕山に新設する。2026(令和8)年9月の操業開始を目指す。「すき家」や「はま寿司」などグループ各チェーンへ県産米を供給する新たな拠点となる。市と同HDが29日、工場立地に関する基本協定を締結した。 同HDは原材料の調達から店舗販売までを一貫して行う「MMD(マス・マーチャンダイジング・システム)」を理念とし、「すき家」や「はま寿司」などを国内外に約1万5千店、展開している。ゼンショーライスは白河市東に関東工場を置いてこれまでも県産米を集荷・精米しグループ各店に出荷してきたが、県産米の一層の利用拡大に向け、新工場が必要と判断した。 新工場は廃校になった旧白河南部中の跡地に整備する。敷地面積は約1万3200平方メートル。30人程度の雇用を計画している。人工知能(AI)を活用した最新技術を導入し、生産体制を強化する。精米だけでなく倉庫の機能も担う。
協定締結式は白河市役所で行われた。ゼンショーライスの浜田康行社長が「県産米を国内外に出荷するモデル工場にしたい」とあいさつ。鈴木和夫市長は「白河のコメをより多くの人に届けられる」と歓迎した。