「中国が大統領選に干渉画策の証拠ある」 アメリカ国務長官が懸念
ブリンケン米国務長官は26日、訪問先の中国で習近平国家主席らとの会談後に米CNNのインタビューに応じ、11月の米大統領選に関し、「中国が間違いなく干渉しようとしている証拠を目にしている」と述べた。2023年11月にバイデン大統領が習氏と会談した際にも大統領選に干渉しないよう求めていたといい、今回も中国側に懸念を伝えたとみられる。 【写真】「元気でね~」 米から中国へ返還された3頭のパンダ ブリンケン氏は「干渉を早急にやめてもらいたい。到底受け入れられるものではない」とし、「中国や他の国が、米国内に存在する社会の分断を利用することへの懸念がある」と説明した。CNNによると、23年のバイデン氏と習氏の会談では、習氏が干渉しないと約束していたという。 中国の他国の選挙への干渉を巡っては、カナダの情報機関が、19年と21年に実施された同国の国政選挙に中国が介入したとの見方を示している。また米国のヘインズ国家情報長官は3月、中国が中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を利用して大統領選に干渉する可能性について、「排除できない」と述べていた。【ワシントン松井聡】