亀田和毅が5回TKO勝利で再出発!新スタイルでWBCユース王者を圧倒「今年中には世界に挑戦したい」 再タッグの史郎氏猛ゲキ「いてまえ!いてまえ!」に応える 第2子誕生間近を報告
「ボクシング・10回戦」(31日、名古屋国際会議場イベントホール) 元世界2階級王者でIBF世界フェザー級5位の亀田和毅(32)=TMK=はWBC世界ユースシルバー・スーパーバンタム級王者・ケビン・ビジャヌエバ(23)=メキシコ=とのフェザー級10回戦で5回TKO勝利した。 【写真】あいさつする亀田興毅ファウンダー スーツ姿はまるで青年実業家みたい 試合が組まれた当初は、昨年10月に敗れた同級2位のレラト・ドラミニ=南アフリカ=との再戦で「負ければ引退」を掲げていたが、今月になって相手が変更になっていた。初回から積極的に前に出て、優勢にボディーを打ち込む。セコンドについたトレーナーの父・史郎氏から「効いてるからいてまえ!いてまえ!」とげきが飛ぶ中連打を繰り出した。 相手のビジャヌエバも粘ったが、5回終了で棄権を申し出た。 和毅は試合後、「前回負けて親父とトレーニングを開始したのが11月。4カ月ちょっとしかなかったですけど、今できることはやった。このスタイルはまだ完成していない。今回のテーマは気持ちでいくことだった。それはちょっと出たかな」と、振り返った。 その上で「次はもう世界。それしかみていない。今回だって、ドラミニを倒してと思っていたが…。ただ、勝って今年中には世界に挑戦したいと思っていた。32歳ですけど、まだまだいける」と、年内の世界挑戦を見据えた。 さらに「今回、奥さんはきていないが、明後日子ども産まれるんで。2人目。明日に飛行機でメキシコにいきます。また報告させていただきます」と、報告した。 和毅は当初、昨年惜敗したIBF2位のレラト・ドラミニ(南アフリカ)と、自身の引退をかけて戦うはずだったが、今月15日にドラミニの欠場が発表され、ビジャヌエバに変更された。前日計量の時には相手の変更について「すごい悔しい。ドラミニにリベンジする気持ちでやってきたんで」と言いつつも、これまでも対戦相手の急な変更は何度も経験したとして「全然大丈夫。今までやってきたことをリングの上で出せば、次につながるんじゃないですかね」と受け止めた。現在は史郎氏をトレーナーに迎えており、「4カ月しっかりオヤジとできたんで、明日はオヤジのスタイルで臨みたい」と意気込んでいた。