スパイク・リー、次回作『天国と地獄』は「リメイクではない」と断言!デンゼル・ワシントンの役柄などが明らかに
『ブラック・クランズマン』(18)のスパイク・リー監督とデンゼル・ワシントンが5度目のタッグを組み、黒澤明監督の名作『天国と地獄』(63)のリメイクに挑む『Highest 2 Lowest』。本作について、リー監督が「Deadline」のインタビューで語った。 【写真を見る】名優デンゼル・ワシントンと『インサイド・マン』以来のタッグへ! エド・マクベインの小説「キングの身代金」を原作にした『天国と地獄』は、靴会社の常務である権藤(三船敏郎)の息子と間違われ、権藤の運転手の青木(佐田豊)の息子が誘拐されることからはじまるサスペンス。特急こだま号での身代金受け渡しシーンや、パートカラーで表現された煙のシーンなど、その後の様々な映画・ドラマに絶大な影響をもたらした。 今年2月に製作が発表された段階で、「キングの身代金」の再映画化ではなく、あくまでも『天国と地獄』を基にした作品であると伝えられている本作。そのストーリーの詳細についてはまだベールに包まれたままだが、今回のインタビューのなかでリー監督はあらためて「これはリメイクではない。黒澤明監督の偉大な作品を再解釈したものだ」と強調。そして、ワシントンが演じる役柄について「自分のレーベルを持ち、音楽業界でも最高の耳を持つ大物」と説明した。 さらにリー監督は、ラッパーのエイサップ・ロッキーが物語の重要な役柄として出演することを告白。他の出演者としては、「ゴッドファーザー・オブ・ハーレム」のイルフェネシュ・ハデラや『アメリカン・フィクション』(23)のジェフリー・ライト、『マ・レイニーのブラックボトム』(20)のマイケル・ポッツ、『ジョン・ウィック』(14)のディーン・ウィンタース、ラッパーのアイス・スパイスらが明らかにされている。 既報の通りA24とAppleの共同製作となり、すでに今年の夏に撮影を終えて現在編集作業が進められているとのこと。北米ではApple TV+での世界配信を前に劇場公開も予定されており、日本での劇場公開を楽しみに待とう。 文/久保田 和馬