【ライブレポート】Kroi、6000人の音楽ファンを踊らせた赤レンガ倉庫フリーライブ
Kroiが昨日6月22日に神奈川・赤レンガ倉庫で野外フリーライブ「Kroi Free Live “Departure” at 横浜赤レンガ倉庫」を開催した。 【写真】約6000人を動員したKroiフリーライブ。 このフリーライブは、Kroiが6月19日にメジャー3rdアルバム「Unspoiled」をリリースしたことを記念して企画されたもの。メンバーのフォトパネルブールやオフィシャルファンクラブ「ふぁんく らぶ」の特設ブースの設置、フードやドリンクの出店もあり、会場となった赤レンガ倉庫の野外スペースには開演前から多くのファンが集まり、海に隣接する開けたロケーションを楽しんでいた。 日が沈みかけた頃、Kroiが会場に詰めかけた約6000人のファンの拍手と歓声に迎えられて登場。5人は「Network」でパフォーマンスを開始すると、シンセサウンドが飛び交う中で内田怜央(Vo)が高速ラップを繰り出す「Drippin' Desert」を披露して観客のテンションをじわじわと引き上げていく。続いて流麗なキーボードの響きでスタートしたのは、最新アルバムのリードトラック「Green Flash」。バンドのルーツにあるファンクやソウルの要素を飲み込んだオリジナリティあふれるサウンドがじっくりと届けられると、観客は身を委ねるようにして気持ちよさそうに体を揺らしていた。 Kroiはその後、ローテンポの「Stellar」でチルなムードを演出したかと思うと、目まぐるしい曲展開が印象的な「Sesame」で赤レンガ倉庫を一気にカオティックな雰囲気に染め上げるなど、そのジャンルレスな音楽性を提示。目前に広がる光景に興奮気味の内田は「Kroi単体でこんなフェス感のあるイベントは初めて。皆さん今日は最高の1日にしてください!」と笑顔で呼びかけた。そしてKroiは内田の「赤レンガでフリーライブやるなんて、俺らどんだけ太っ腹なんだっちゅーのっ!」の言葉を合図に新曲「Amber」を抜群のコンビネーションでプレイした。 終盤に披露された「Balmy Life」では、曲中に千葉大樹(Key)のトークボックスが鳴らないというアクシデントも。すると残るメンバーが即座にリカバリーに回り、千葉も冷静に演奏を立て直すという5人の連帯感とライブ巧者ぶりを発揮。その様子を見たオーディエンスから大きな拍手が送られた。Kroiはキラーチューン「Fire Brain」で再び熱狂の渦を巻き起こすと、聴く者をメロウな音の海に沈めるように「Shincha」を演奏。赤レンガ倉庫の上空に鮮やかな花火が打ち上がる中、さわかやな風を吹かせてステージをあとにした。 ライブ終演後、ステージ脇に設置されたモニタにKroiが3月に開催した東京・日本武道公演の様子が映し出される。その中で8月に始まる全国ツアー「Unspoil」の追加公演が決定したことや、ツアーファイナルの会場が自身最大キャパシティとなる神奈川・ぴあアリーナMMであることが明かされると、オーディエンスから大きな歓声が沸き起こった。KroiのYouTube公式チャンネルでは、6月29日23:59までフリーライブのアーカイブ映像を公開中。 ■ セットリスト □ 「Kroi Free Live "Departure" at 横浜赤レンガ倉庫」2024年6月22日 赤レンガ倉庫 01. Network 02. Drippin' Desert 03. Green Flash 04. Stellar 05. risk 06. Sesame 07. Amber 08. Pixie 09. Balmy Life 10. Fire Brain 11. Shincha 記事初出時、キャプションに誤りがありました。お詫びして訂正します。