“70分以上”プレイしたのはもう2年前…… マンU離れたファン・デ・ベークが直面する壁「70分間パワーを維持できないと」
この4年で失ったものは大きい
マンチェスター・ユナイテッドでほとんど出番を確保できなかったMFドニー・ファン・デ・ベークは、今冬にドイツのフランクフルトにレンタル移籍した。 すでにフランクフルトでは出番を得ており、それだけでもファン・デ・ベークにとっては大きい。ただ、アヤックス時代の輝きを取り戻すには時間がかかるかもしれない。問題の1つはコンディションだ。 ファン・デ・ベークは10日に行われたブンデスリーガ第21節・ボーフム戦にて、前半21分から途中出場している。これはMFウーゴ・ラーションが負傷してしまったためだが、そのファン・デ・ベークは84分にセバスティアン・ローデとの交代で再びベンチへ下がっているのだ。途中出場した選手が途中交代するというケースは、プロのサッカーではあまり見られない光景だ。 とはいえ、これはファン・デ・ベークのパフォーマンスに問題があったからではない。英『Manchester Evening News』によると、フランクフルトを指揮するディノ・トップメラーは「これは、彼が70分間パワーを維持できないことが分かっていたからだ」とコメントしている。マンUで出番を得ていなかったファン・デ・ベークには、まだ70分以上戦い切るコンディションが整っていないということか。 振り返ると、ファン・デ・ベークが最後に70分以上プレイしたゲームはエヴァートンにレンタル移籍していた2022年3月のウォルバーハンプトン戦のことになる。ちょうど2年ほど前で、しかもファン・デ・ベークはその直後に負傷を抱えて離脱してしまった。エヴァートンでも継続的にプレイすることは出来なかったのだ。 ファン・デ・ベークがアヤックスからマンUへ移籍したのは2020年のことだが、この4年ほどで失ったものは大きい。試合勘にはかなりの変化があるはずで、フランクフルトでもまだ70分以上プレイしたゲームはない。まずはそのパワーを取り戻すところから始める必要があるようだ。
構成/ザ・ワールド編集部