酪農家直営のミルク園も再開!「四国カルスト」に待ちわびた春…大野ヶ原でしか咲かない花“コスモ”とは
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世界でここにしか咲かない花
花き農家 有間孝明さん: 「“ミヤマカタバミ”っていう花が、ここに(大野ヶ原に)自生してます(花は)癒されるし好きですね。山野草も好きやけど、チューリップとかも大好き」 Q.春はいい季節ですね? 「そうですね、花も多いし一番いい季節だと思います」
酪農とともに、花の栽培が盛んな大野ヶ原。花が大好きという有間 孝明さんは、花き農家だった父のあとを継いで、20年ほど前からこの地でデルフィニウムを育てています。
有間さん: Q.すぐ横に支柱がありますけど、それ位伸びる? 「そうですね、ここらへんまで伸びます。この辺まで伸びてきて、こっからここまでが花になる。元々愛媛県だけにしかなくて、愛媛県っていうか、うちにだけしかないんですけど」
それがこの花、6月に出荷が始まる「コスモ」です。 有間さん: 「花の流行があって、この花(コスモ)は売れないだろうということで残す候補にはしてなかったが、かわいいので父が自分のところで残したいと」
品種改良で生まれたデルフィニウム、コスモ。開発当時は人気が出ず、栽培する人もいなくなる中、有間さんのお父さんだけが苗を保管。いまでは有間さんだけが栽培する、“世界にここだけの花”となったのです。 有間さん: 「結構市場のほうからも引き合いが強くてありがたい」 冷涼な気候を好むデルフィニウムですが、出荷に向けての作業はこれからが本番。有間さん、寸暇を惜しんで花のお世話を続けます。
「大体4月から(出荷が終わる)11月までは暇はないくらいです。やっぱり一番最初の花が咲くまでが一番プレッシャーがかかる。1回咲き始めたら「よかった、咲いてくれた」ってあとは淡々と作業をこなすんですけど、それまではちょっと心配ですね、毎年」 有間さんの忙しい1年がことしも始まりました。