【高校野球】京都国際が4強の壁破り初の決勝進出 エース左腕・中崎琉生が1失点完投
◆春季近畿大会 ▽準決勝 京都国際5―1天理(1日・明石トーカロ) 春季近畿大会は準決勝が行われ、京都国際が天理(奈良)を破り、春秋通じて初の決勝進出を決めた。エース左腕の中崎琉生(3年)が4安打1失点8奪三振で完投。「近畿準決勝で勝ったことなかったので、そこで勝てたのはチームとして非常に大きいことだと思う」と振り返った。 中崎は、社(兵庫)との初戦で11安打11得点した天理打線に対し、8回まで1安打と好投。9回に2死一、三塁のピンチから味方のエラーで1点を失い、さらに2死満塁とされたが、最後は空振り三振で試合を締めた。 チームはこれまで、近畿大会準決勝の壁に阻まれてきた。阪神の中川、DeNAの森下を擁し、夏の甲子園で4強に進出した21年も、春の近畿大会は準決勝敗退。小牧憲継監督は「近畿のトップに立つくらいの気持ちでやらないと甲子園で勝てない。勝つことでしか得られないもの、見られない景色があるので、それを夏につなげていこうという話はしていた」と明かした。 2日に臨む初の決勝は、智弁和歌山と須磨翔風の勝者と対戦する。左腕は「初めての近畿大会決勝で浮き足立つ選手も多いと思うので、自分がみんなを冷静に、引っ張っていかないといけない」と意気込んだ。
報知新聞社