【PANCRASE】王者アキラ、雑賀“ヤン坊”と対戦「日本人ライト級最強は僕だと証明したい」=3月31日(日)立川ステージガーデン
◆アキラ「ムサエフ選手ほどの圧力はヤン坊選手にはないのかもしれない」
──アキラ選手、その瞼はどうしたのですか(※インタビューは3月1日に行われた)。 「練習中にやらかしちゃいました。当日までにはコンディション万全に仕上げていきますので問題ないです」 ──2023年は『PANCRASE 333』で第8代ライト級キング・オブ・パンクラシストの座に就いた3カ月後の7月『超RIZIN.2』にスクランブル参戦。RIZINライト級GP優勝者のトフィック・ムサエフ選手を相手に2R KO負けを喫しました。今回はその試合からの再起戦であり、PANCRASE正規王者として初の防衛戦となります。暫定王者として臨んだ王座統一戦からは丸1年近く経過していますが、今振り返っていかがですか。 「そうですね……、去年4月にタイトルを獲ってからムサエフ選手とのビッグ・チャンスがあったのですが、派手に散ってしまって。でも、それでいい休養期間になったと思います。あれだけ派手に倒れたので、脳を休められたと思うので」 ──王座に就いたタイトルマッチでは、極めを持つ久米選手と5R戦い抜きました。まさに死闘を制した形で勝利を手にしたことは、自信になりましたか。 「久米さんは偉大なファイターですし、本当に強い人なので、久米さんと5Rしっかり戦い抜いて勝てたっていうのは、本当にスタミナの面でも自分の技術の面でも、自信になっています」 ──ところであの試合、ラウンドの始めにオーソドックス構えから入っていたのは、久米選手に対しての何か飛び道具的な意味合いだったのでしょうか? 「あれは、久米さんとの試合が決まる前から結構取り組んできていることで、ちょうど久米戦の時に使ってみて、良かったと思っていますね、どちらの構えでもやられることもなくできていたので」 ──試合後は「課題を感じた」ということでしたが、あれから全体的な意味でどのような取り組みをしてきたのですか? 「本当に細かい身体の使い方だったりで。それができてくると、より石渡(伸太郎)さんの指示通りに、石渡さんがやってほしいと思う動きをやれるようになる。そうするともっと戦術の幅も広がっていく、というところでしょうか。外から全体を見ている石渡さんからの指示は的確なので、その通りに動けば必ず勝てるので」 ──細かい体の使い方というのは、たとえばご自身のクセのようなものを修正したり? 「それも、そうですね。身体の使い方が悪いと悪いクセが出るというのはあるので」 ──その後『超RIZIN.2』で打撃に全振りしてくるムサエフ選手との試合を経験したことは、結果は敗北とはいえ今回の試合に向けてプラスになっている部分もありますか? 「なかなかあそこまでプレッシャーのある選手って、世界でもトップどころというか。そういう選手と試合でお互いを倒す気で打ち合えた経験をできたことは本当にデカいです。あそこで経験したことを踏まえてヤン坊選手と対峙した時のことを考えると、もちろん実際に対峙してみないと分からないですけど、ムサエフ選手ほどの圧力みたいなものは、ないのかもしれないですね」 ──ムサエフ選手との試合を体験したら、大抵のものはもう怖くなさそうですよね(笑)。 「そうですね(笑)。フェイスオフの時とかめちゃめちゃ顔怖かったですよ(笑)。すっごい近かったんですよ(笑)。“そんなに近いか!”って思って、ちょっと冷静になってしまって」 ◆この年齢にしてやっとタイトルを獲れたことは大きい。見合う選手にしっかりならないと ──この試合の会見の際にヤン坊選手と並んでみて、いかがでしたか? 「実際、“身長差があるな”とは会見の時に感じました。ただ、今までも同じような身長差の相手ともやっていて、これが普通なので」 ──ヤン坊選手の右はまちがいなく脅威だと思いますが、アキラ選手としてはどのような印象ですか? 「あの右は確かにめちゃくちゃ警戒しなければいけないものですが、まあでも、それをしっかり封じ込めて自分のやりたいことを押し付けてやろうと思います」 ──12月、タイトル挑戦者決定戦となったヤン坊選手vs.粕谷選手の試合はどのように見ていましたか? ヤン坊選手攻略にあたって、得るものはありましたか。 「組みの強い粕谷選手を相手に“簡単に寝なくなったな”とは本当に思いました。ヤン坊選手が、苦手なことを克服してきた試合でしたね。粕谷選手と僕は大まかなタイプが似ながらも違うところもあるというなかで、あの試合は参考にはなりました。でもあれと同じ結果になるとは全然思っていないので。僕がチャンピオンの強さを見せてやろうと思います。理想? 理想は何もさせずに圧勝ですけど(笑)。久米戦の死闘のようなと言いますか、お互いの力を出し切った試合をできればいいと思っています」 ──今こうして初防衛戦を目前に控えた心境としては? 「この年齢にしてやっとタイトルを獲れたことは本当にでかいので、見合う選手にしっかりならないと、という気持ちがあります」 ──繰り返しになりますが、今回王者としてどのような試合を見せたいですか? 「ヤン坊選手は本当に強い選手で、お互い国内トップファイターだと思っているので、日本人のライト級で国内最強は僕だと証明したいと思っています。そして海外の強い選手もしっかり倒していきたいと思っています」 ──話は変わりますが、メインイベンターとなる今回の『PANCRASE341』は3月31日開催。出会いと別れのちょうど節目となる1日です。そこでアキラ選手にとっての「出会い」や「別れ」にまつわる思い出やエピソードを何か教えていただけませんか? 「そりゃあもう! 僕の格闘技人生が変わったと言ってもいい、石渡さんとの出会いです。石渡さんと出会ったことによって、今の僕がいると思っています」 ──それでは、よかったら新生活が始まる同世代の社会人の皆さんに向けてのエールもお願いします! 「僕も37歳になって、30半ば過ぎると、ちょっと年齢を感じ始める歳だと思うのですけど、まだまだ伸びる歳なので、皆さん僕と一緒に頑張っていきましょう! 僕は当日、メインイベントに相応しい試合をしてヤン坊選手を失神させてやりますので、ぜひ見にきてください! 会場に来られない方はぜひU-NEXTの配信で見てください」
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