「被害者を自分の思い通りにしたい」サイコパスが“平均値の30倍以上”起こす率が高い犯罪とは
「残虐なこと」を無感情で実行できる
もうひとつサイコパスが起こしやすい犯罪は、凶悪犯罪。 普通の人なら、刃物で人を殺すとしても、せいぜい一突きするくらいです。 一方、サイコパスは何十回も突き刺したり、被害者の耳を切り落としたり、目玉をくりぬいたり、という残虐性が際立っています。 普通の人なら気持ち悪いと感じることでも、サイコパスは無感情に実行できるのです。 米国ジョージア・リージェンツ大学のマイケル・ヴィタコは、417名の一般市民にサイコパステストを受けてもらい、3年半以内に犯罪を起こすかどうかを調べました。 その結果、やはりというか、サイコパス得点の高い人ほど凶悪犯罪に手を染める割合は高くなることがわかりました。
サイコパスが「積極的でない」犯罪
ヴィタコはまた、サイコパスがあまり手を染めない犯罪についても指摘しています。それは「盗み」。 どういう理由でサイコパスが盗みをしないのかはよくわからないのですが、金品のようなものには、もともとそれほど関心がないのかもしれません。 サイコパスは拉致・監禁や凶悪犯罪には手を染めますが、万引きや窃盗のような犯罪はおかさないのです。 サイコパスにとっては、大胆な犯罪のほうが得られる快楽が大きく、万引きや窃盗といった小さな犯罪では面白くも何ともないのでしょうか。
内藤誼人