国指定天然記念物 カキツバタ群落が見頃を迎える 愛知・刈谷市
刈谷市最北部にある小堤西池のカキツバタ群落が5~6割開花したということで見頃を迎えました。 自然豊かな風景に囲まれた場所で、緑一面の湿地に清楚な青紫色の花が咲いている様子が楽しめます。
約20,000㎡の池には現在4,000株が花をつけ、これからさらに増えていくということで、多いときでは9,000人ほどの人が訪れます。 群落がある小堤西池は京都・大田ノ沢、鳥取・岩見町の唐川と並ぶ日本三大カキツバタ自生地の一つで昭和13年に国の天然記念物に指定されています。 小堤西池はもともとカキツバタのほかにヨシやマコモ、アンペライ(ネビキグサ)が繁茂していた場所で、そのままにしておくとカキツバタを覆い尽くしてしまうため毎年2回、草刈り作業や竹の伐採などが行われ美しい景観が守られています。
見頃は5月の中旬頃までで、5月の下旬までは「小堤西池のカキツバタを守る会」による花の見方や楽しみ方などの説明を受けながらの見学も可能。 説明を受けたい際は、午前9時~午後4時頃まで池の北側テントで声をかけると無料で案内をしてくれるということです。
市の担当者は「自然に囲まれた気持ちのいい場所なので、いつもの時間を忘れゆっくりと過ごしに来てほしい」と呼びかけています。 開花時期は近くまでの車の乗り入れを規制して、近隣の公園の駐車場を開放しているため見に行く際は注意が必要です。