5.6東京ドームで井上尚弥vs“悪童”ネリ決定の米報道も正式発表できない裏事情とは…無期限活動停止問題と史上最大規模大会
そしてもうひとつの理由が、他のマッチメイクとの兼ね合いだ。 ヘビー級の3団体統一王者だったマイク・タイソン以来、34年ぶりとなるボクシングの東京ドーム開催となるがゆえに、トリプル以上の世界戦を組み入れて、お祭り的な史上最大規模のイベントにしたい意向が大橋ジムにはある。 弟のWBA世界バンタム級王者の井上拓真は、2月24日に両国で元IBF世界スーパーフライ級王者のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)との難しい防衛戦を控えているが、もしダメージを負うことなくクリアできれば、指名挑戦者である石田匠(井岡)との防衛戦を兄のネリ戦のアンダーカードに組み入れて欲しいとの願いを持つ。試合間隔は2か月ほどしかないが、東京ドーム興行という歴史的な1日に兄弟で足跡を残したいのだろう。 さらに大橋ジムは、元K-1王者で元OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の武居由樹、OPBF東洋太平洋フライ級王者の桑原拓ら、世界を狙える位置にいる上位ランカーを複数揃えており、チャンスがあれば、彼らの世界戦も井上―ネリのアンダーカードにセットして東京ドーム興行を盛り上げたいというプランがある。5.6東京ドームは日本のボクシング界にとって史上最大規模の歴史的な大会になるだろう。
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