40代会社員、冬のボーナスが支給なしでした。このままでは「年収300万円」になってしまうのですが、転職したほうが良いでしょうか…?
12月になり、冬の賞与についてのニュースを耳にする機会が増えました。しかし、冬の賞与が支払われなかったという人もいることでしょう。賞与のない企業はどれくらいの割合なのでしょうか? また、中には賞与がないと家計が赤字になってしまうという家庭もあるでしょう。もしも収入が少なく、さらに賞与がない場合は転職するべきなのでしょうか? そこで本記事では、賞与のない企業が何割あるのかについて紹介するとともに、賞与がない企業の違法性や賞与のない企業から転職するべきなのかについて解説していきます。
企業の約3割で賞与がない
冬の賞与がなかった企業は令和3年度では29.8%、令和4年度では29.5%です。約3割の企業で冬季賞与がなかったことがわかります。また、夏季賞与については令和4年度で66.8%、令和5年度は65.9%の支給割合です。3割以上の企業で夏季賞与がなかったようで、やはり賞与の出ない企業も多いことが読み取れます。
賞与が出ないことは違法ではない
そもそも、賞与は法律上支払いが義務付けられているものではありません。賃金とは異なり、企業の業績や労働者の勤務成績によっても支給額が変更されたり、支給そのものがなかったりしても問題がないものです。 しかし、就業規則に賞与の支給額が変更される場合があることや支給そのものがなくなる場合があることを明記していることが重要です。労働者に不利益になるような変更があると、賞与の支払いがないことが違法となる場合もあります。 例えば、産前産後の休業によって賞与が減額になった場合です。このような場合は賞与の減額が無効となる可能性があります。
40代で年収300万円の場合は転職するべきなのか
国税庁の調査によると、40歳から44歳までの平均給与は491万円です。45歳から49歳までの平均給与は521万円になっています。そのため、40代で年収300万円の場合は、平均よりも給与が低く、年収アップをめざして転職を視野に入れることも選択肢の一つです。 しかし、男女別でみると40歳から44歳までの男性は602万円、女性は335万円が平均給与となっています。45歳から49歳までの男性は643万円、女性は346万円です。このことから男女差に大きな開きがあることがわかります。こうした点も考慮に入れ、年収アップのために資格取得などで昇進・昇給をめざすのか、転職するのか、あるいは副業をするのかを考えてみましょう。 しかし、不利益を受けて賞与が減額されたり、支給がなくなったりしたという場合には、転職を考えたほうがよいかもしれません。