季節ハタハタ 13日も来ず…漁師「待つのが仕事」禁漁明け最も遅い初漁日に並ぶかさらに遅くなる見通し
ABS秋田放送
正月の準備とともに、この時季の秋田の風物詩といえるのが、季節ハタハタ漁です。 しかし、ことしは県が初漁日と予想した今月2日から10日以上が過ぎた13日も、まとまった水揚げはありませんでした。 資源保護のための禁漁が明けた1995年以降、最も遅い初漁日は12月14日。 今シーズンの初漁日はこれに並ぶか更に遅くなることとなりました。 午前7時過ぎ、八峰町にある八森漁港です。 13日も、網に季節ハタハタの姿はありませんでした。 漁師たちも早々に引き上げたため、港は静まり返っていました。 八森漁港から車で約10分、岩館漁港でも季節ハタハタの水揚げはゼロ。 去年は12月16日に約147キロのまとまった水揚げがありました。 漁師 「去年は16日の朝なので、その頃来ればいいけど。それから2~3日後までに来てもらえれば。まず期待して待ってるしかないです」 「沖しけて、来るかな、来るかなって、そればっかり期待して待ってるっていうか。そういう感じだから、15・16・17とか、その辺荒れるんじゃない?それまず期待してるっていう。沿岸のハタハタは待つのが仕事みたいなもんだからな」 県は、今シーズンの季節ハタハタの初漁予想日を今月2日としていましたが、すでに10日以上経過しています。 資源保護のための禁漁が明けた1995年以降で最も遅い初漁日は12月14日。 今シーズンはこれに並ぶか、さらに遅くなることになりました。 男鹿市の相川漁港では、ここ数日、モニタリング用の網に季節ハタハタが数匹かかるようになっていて、本隊接岸への期待が少しずつ高まっています。 漁師たちは、今後に期待を込めて、13日もモニタリングの網をしかけに海へと向かいました。 県水産振興センターによりますと、13日の県沿岸の海水温は、今月に入って最も低い11度で、ハタハタの接岸の目安となる13度を下回りました。 ただ、接岸の条件が整っていても、海がしければ船を出せない場合もあるため、漁師たちはもどかしさを感じています。 漁師 「もうちょっと辛抱だな。この次来るべ。(海が)穏やかになれば。ちょっとな。あしたもあさっても天候不順だもの。このあとだ。大丈夫だ。いま来るあんだって。心配ねぇ」 漁師たちは、初漁への期待を胸に、14日も船を出します。