鶴崎音頭の練習に取り組む、作詞作曲した栗林茂さん（前列左から2人目）ら「丹渓バンド」と、鶴崎芸能文化協会の安部洸霊会長（後列右から2人目）

　大分市鶴崎地域の11団体でつくる鶴崎芸能文化協会（安部洸霊会長）が、毎年開いている「鶴崎芸能文化祭」が50回目を迎え、記念の新曲「鶴崎音頭」を制作した。20日午前11時半から同市金池南のJCOMホルトホール大分である同祭で初披露する。同協会は「鶴崎の歴史と伝統を凝縮した歌。踊りと共に親しんでほしい」と話している。 　同協会は詩吟、バレエ、日本舞踊、大正琴、民謡、太極拳の愛好者団体で構成し、毎秋、同市東鶴崎の鶴崎公民館で合同発表会を開いている。50回記念事業として地域を代表する民謡「鶴崎踊（おどり）」に続く「歌い、踊りやすい音頭をつくろう」と昨年から制作を開始。元市職員で市内各地の音頭を制作してきた、丹生校区公民館（同市佐野）の栗林茂館長（78）に作詞作曲を依頼した。

鶴崎音頭の練習に励む、西崎緑里さん（右端）ら鶴崎芸能文化協会所属の日本舞踊会主＝大分市鶴崎公民館

　「けんか祭り」と呼ばれる剣八幡宮の春季大祭、加藤清正の命日をしのぶ「清正公二十三夜祭」、本場鶴崎踊大会、儒学者の毛利空桑を題材にした歌詞で軽快なメロディーが特徴。同協会所属の日本舞踊6社中の会主が振り付けを担当した。原案を作った西崎緑里さんは「二十三夜祭の千灯明（せんとうみょう）を手の動きで表現するなど工夫した。鶴崎の文化の発信に貢献したい」と意気込んでいる。 　当日は、栗林さんが率いる軽音楽グループ「丹渓バンド」の歌と演奏に合わせて会主らが踊る。安部会長（73）は「50回を飾るにふさわしい、イメージ通りの作品になった。これから頑張って広めていきたい」と話している。 　鶴崎芸能文化祭は入場無料。問い合わせは同協会事務局（097-527-2739）へ。