プレーやメンタルにも影響する「視覚」や「視力」。ゴルファーには“目の筋トレ”が必要!?【元プロ野球審判のコーチが教える"心トレ"#12】
ゴルフ用の目の筋トレとは?
では、普段、どのようにすればいいのでしょうか? 距離感やグリーン上のライン読みなど、早い人で20代後半、遅い人でも30代後半には動体視力は衰え、微妙に影響が出てきます。全く自覚症状がないために、誰も気付いていないのは悲しい事実です。プロ野球選手の例を挙げると、引退の要因は体力の衰えと思っている選手が多いのですが、実はスピードに付いていけなくなるのは、体力的な問題ではなく、動体視力の衰えなのです。 動体視力はトレーニングで向上も維持も可能になります。これらを補うためには目の筋トレが必要になってきます。1日5分~10分程度のストレッチになります。 片目、両目など数種類の目のストレッチをやるだけで、1ヶ月後には集中力、判断力、決断力アップに繋がります。今はPCやiPadなどでも、色々な動体視力向上用のアプリが出ていますし、自分の腕を伸ばして親指を上下左右に動かしながら片目、両目で追う眼球運動トレーニングも気軽で効果的です。 ゴルフにはビジョントレーニングが情報処理能力アップにも役立ちます。この情報処理能力とは、コースを記憶する能力、分析にも役立ちます。記憶というのは、映像の積み重ねで自然に覚えることができます。 あなたは一度ラウンドしたコースを鮮明に覚えていますか? ラウンド後に、6番の右のガードバンカーは・・・12番の左の池は・・・という会話に付いていけますか? 情報処理能力が優れている選手は、いったんラウンドしたゴルフ場の各ホールはどういう景色なのか、どこにハザードがあって、どう攻略したらいいのかなど、コースを映像で鮮明に覚える能力が長けています。
丹波幸一