LAUSBUB、〈WINTER TOUR 23/24 砕氷-PSYHJO-〉ファイナル公演を開催 MV公開も
1月20日、LAUSBUBが〈WINTER TOUR 23/24 砕氷-PSYHJO-〉のファイナル公演を地元北海道・札幌 Sound Lab moleにて開催しました。 12月26日の東京・代官山SPACE ODD公演から名古屋・大阪を含む全4公演。各地ゲストアーティストを招いて催され、札幌公演ではノルウェーの新鋭・Sturle Dagsland来日での開催なりました。 [ライヴ・レポート] Sturle Dagslandの激しくも妖艶なステージングによって、外気温が氷点下であることをすっかり忘れてしまうほどに会場が熱く盛り上がった。転換後、暗転と共に本ツアーのために制作されたというアンビエントトラックが鳴る中、いよいよLAUSBUBの二人がステージに現れるとオーディエンスから拍手のみならず歓声が起こる。 この日、LAUSBUBのステージのオープニングを飾ったのは昨年11月にリリースされた新曲「Dancer in the Snow」。開催同日の1月20日から開幕となった「札幌国際芸術祭2024」のテーマソングである。目まぐるしい展開の楽曲であるが徐々に熱量が上昇していくサウンドにオーディエンスの動きも呼応する。続けて「Solaris」「Wind City」と、髙橋芽衣の歌声をしっかりと聴かせてゆく。 ここで初めてのMCでは「Sound Lab moleがパンパンになって嬉しい」と岩井莉子が目の前の景色に対する喜びを言葉にする。ドラムマシンでゆるやかなビートをBGM代わりに流しながら話しする姿が微笑ましいが、そこから岩井のリズムマシンと髙橋のドラムパッドによるパフォーマンスでアンビエントセッションへと繋がってゆき、一気に「Michi-tono-Sogu」へなだれ込む。髙橋はハンドマイクで踊る姿に呼応するようにフロアも踊り出す。さらにここからが本日のハイライトであったであろう。代表曲となった「Telefon」をアウトロからレイヴ仕様で魅せ、フロアは完全にクラブと化した。さらに、曲を繋げて披露された「The Catcher in the Dai」は昨年初出演となったRising Sun Rock Festivalから披露されている“Rave Edit”バージョンで、フロアの熱量はピークに達し、ハッと気付く。まだ若干20歳の彼女たちが目指すライブステージに驚かされた。LAUSBUBのステージは電子音楽でありながらも正に“LIVE”である。 「新曲やります。」と言って演奏されたのは、未発表の新曲「I SYNC」。本ツアーから披露されていたが、タイトルはこの日初めて発表された。演奏後には「またヘンテコな曲を作ってしまいました。」と少し笑いながら言う岩井に対して、初めて聴いた客席からは「かっこいい!」と声が。 本編最後に「80+1 Hardy Ones」が演奏され、オープニングのアンビエントトラックが流れるなか二人はステージを去り、すぐに起こったアンコールに応える。細野晴臣のカバー曲「Sports Men」、さらにもう1曲、LAUSBUBの初オリジナル曲「Get Stir Crazy」が演奏され、ハッピーな空間を創り出しWINTER TOUR 23/24 砕氷-PSYHJO-を締め括った。2021年、Twitter(当時)で話題となった二人だが、本日の想像力溢れるステージングを体感して、直実に実力を兼ね備えたアーティストに成長している彼女たちを目の当たりにして、今後のLAUSBUBが見せてくれる景色が一層楽しみとなった。 また本日、東京公演でVJとして参加し、「The Catcher in the Dai -Radio Session-」MV監督でもあるCG映像作家watakemi (tsuchifumazu)による「Dancer in the Snow」のショート動画がYouTube, Instagram, TikTokのそれぞれLAUSBUBオフィシャルアカウントで公開された。東京公演でVJ時の映像を再編集された本映像もぜひチェックしていただきたい。 Photo by Hana