謙虚な来秋ドラ1候補「評価され過ぎ…」 スカウト絶賛の打棒、DeNA主砲との共通点
高川学園高では甲子園バックスクリーン弾…「ちょっと評価され過ぎ」
一方、試合後に多くの報道陣に囲まれた立石本人は少々戸惑い気味。「もちろんプロ野球選手にはなりたいですが、リーグ戦の結果が伴っていないので、ちょっと評価され過ぎではないかと思います。来年4年生になって、見合った数字を残していければと思います」と謙虚に語った。 山口・高川学園高3年夏に甲子園に出場し、1回戦の石川・小松大谷高戦でバックスクリーンへ2ランを放った。しかし、「高校通算本塁打は10本くらいで、甲子園での1発はたまたまパコンと行っただけです。プロ志望届を出すようなレベルではありませんでした」と大いに照れる。 昨年の東京新大学野球連盟春季リーグで打率.500、5本塁打14打点をマーク。3冠王に輝いて一躍、注目の存在になった。同年秋も打率.394で首位打者。今春も打率.297、11打点で2冠に輝いている。今夏には「侍ジャパン」大学日本代表に選出され、チェコで行われた「プラハベースボールウィーク」では全4試合で4番を張り、優勝に貢献した。 直近の今秋リーグ戦では打率.244、0本塁打2打点と低迷したが、今大会の出場権を懸けた「関東五連盟代表決定戦」で復調のきっかけをつかんだ。「“力を抜いて打った方が飛ぶ”という新しい感覚をつかめました。今は、ボールが自分の打ちたいポイントに来た時だけ力を入れるイメージで打っています」と説明する。来秋ドラフト会議までの1年で、どこまで成長し、どう変貌を遂げるか。
宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki