安房高1年生が京大生講師にオンラインで白熱教室 館山(千葉県)
館山市の安房高校(早川貴英校長)で、現役の京都大生を講師に学問探求の方法や面白さを学ぶ「白熱教室」の、今年度の第1回がオンラインで行われた。初めての受講となる1年生19人が参加し、好きなことを学問につなげる視点を養った。 同校では、令和4年度から「安房高ルネッサンスプロジェクト」と銘打ち、外部講師や自習室の提供などをして生徒の学力向上に力を入れており、白熱教室は同プロジェクトの一つ。現役京大生が運営する学習塾「GOALOOK」と提携して行っている。 この日参加した生徒らは、4人の京大生講師のもと、4~5人に分かれてグループワークを行った。好きなことや興味のあることを個人で書き出してグループ内で発表し、講師のアドバイスを受けてどのような学問につなげられるかを探った。 興味があることに、好きなゲームキャラクターを複数挙げた生徒は、女の子のキャラクターの服やイメージカラーが、ピンクや黄に偏っていることに着目。対話の中で「なぜ『女の子』というとピンクや黄のイメージになるのか」という視点をつくり出し、「ジェンダー論」につなげるなど、ユニークな授業が展開された。 同校では「都心部に比べて教育資源へのアクセスが難しい地域だが、白熱教室をはじめ、広く民間と協力することで、生徒たちにより良い学習環境を提供し、学力と学習力の向上を図っていきたい」としている。