市が実証実験サポートへ新制度 地域をフィールドにしたアイデア実現を後押し【宇部】
宇部市は、市民や企業、団体が市内を実証フィールドとして持続可能で革新的な取り組みを行う場合、公認事業としてサポートする「市×実証実験事業応援制度」を創設する。4月1日から受け付け、年4回の締め切りを設けて、その都度審査を通過した事業を採用。科学技術の浸透や地域課題の解決につながるアイデアの実現を後押しする。 2022年度から常盤公園を実証フィールドに、イノベーション(技術革新)や新たなビジネスの創出を目指して実施していた「ときわ公園チャレンジ(愛称・ときチャレ)」をベースとした新制度。実証フィールドを市全体に拡大し、東京からのアクセスの良さや地域ごとの特色の違いを生かして、より多様な実証実験に活用できるようにする。 対象事業は、新規性や実現性、自立性、期待性の観点で審査。採用されると、市の公認事業として広報活動ができるとともに、市のホームページやSNSでの情報発信が可能となる。市、県、国の補助金や助成金、支援施策などの情報も得られる。 公認事業として支援が受けられる期間は、最長2年間。延長するには再度、申請が必要となる。 篠﨑圭二市長は27日の会見で、ときチャレの実績を踏まえつつ「いろいろな技術やテクノロジーが市に浸透し、地域課題の解決につながれば」と期待した。 募集要項は市のホームページに掲載。市内を実証フィールドとする事業であれば、市外からも応募できる。 締め切りは3、6、9、12月。初回の締め切りは6月28日で、7月に審査し、同月末に結果を通知する。 問い合わせは市連携共創推進課(電話34-8891)へ。