「選手の打球、音が違う」昴高と宮川小、野球通じ交流 三重・大台
町教委の呼び掛けで 飛距離伸びた児童も
三重県多気郡大台町茂原の町立宮川小学校(中道貴子校長、73人)の5、6年生26人が23日午後1時40分から同所の県立昴学園高校を訪れ、野球部員ら64人と野球を通じて交流した。児童たちはすぐに部員たちと打ち解け、キャッチボールやバッティング練習に楽しそうに取り組んだ。 町教育委員会が呼び掛けて実現し、前回は昨年末に町立宮川保育園(江馬)と同日進保育園(栃原)の園児たちと交流した。宮川小とは初めて。 この日、児童は部員や同部マネジャーが作った歓迎アーチの道をくぐってグラウンドに到着。一緒にウオーミングアップをした後、キャッチボールに挑戦した。部員は「相手の胸を目掛けて強く(腕を)振って」とアドバイスし、児童の目線に合わせるようにしゃがんで指導をした。 バッティングティーを使った打撃練習では、大出聖真選手(2年)がお手本を披露。打球が外野のネットの際まで飛ぶと、児童たちも歓声を上げて喜んだ。その後、班に分かれて練習し、部員たちがフォームや打ち方を教えた。挑戦した児童たちも次第に打てるようになった。 宮川小6年・東稟也君は「一緒に教えてもらってうれしかったです。(選手の)バッティングは『パコーン』と音が違って球も速くて。僕も(打球の)距離が伸びたので友達にも教えたい。また一緒に野球がやりたいです」と笑顔で話した。 昴の大出選手は「小さい頃、近所のおじさんと一緒に野球をやっていた。それを思い出して楽しかったです」と話した。 東拓司監督は「高校生も小学生から元気をもらったのでは。選手たちの普段見られない様子を見ることができました。小学生はかわいらしいですね」と振り返った。