「仲間と野球」に感謝 夏の甲子園・富山大会開幕 室内で開会式
第106回全国高校野球選手権富山大会の開会式は10日、富山市民球場で行われ、43校40チームが13日に始まる夏の甲子園切符獲得へ気持ちを高ぶらせた。雨天のため室内練習場が会場となり、選手宣誓では富山国際大付の瀬端(せばた)咲(しょう)主将(3年)が能登半島地震に触れ「大切な仲間と野球ができること、大会を迎えられることに感謝している」と述べて全力プレーを誓った。 【写真】司会を務める松下さん(左)と矢部さん 各チームの主将らが並び、練習場は熱気に包まれた。前回優勝の富山商の鶴田尚冴(しょうご)主将(3年)が優勝旗を返還し、亀谷卓朗大会長(県高野連会長)が「魂の入ったプレーを通して大きな喜びと感動を与えてほしい」とあいさつした。 グラウンドでの入場行進はできなかったものの、開会式の様子は球場のスコアボードに映し出され、保護者らがスタンドから見守った。司会は高岡の松下友梨香(3年)、高岡龍谷の矢部珠里(3年)両野球部マネジャーが務めた。 13日に1回戦、14、15日に2回戦、20日に3回戦、22日に準々決勝、25日に準決勝、27日に決勝が行われる。 ●100点満点の宣誓 富山国際大付の瀬端主将 選手宣誓で富山国際大付の瀬端主将は家族や指導者の支えに感謝し「一生懸命プレーすることが恩返しになる。富山県高校野球史に残る夏となるよう全身全霊でプレーする」と力強く述べた。 ここ2日間で計7時間、宣誓の練習に費やした。「環境が変わっても対応できるように」と教室やグラウンドなど、さまざまな場所で繰り返し、「100点満点」と納得の表情だった。