ファレル・ウィリアムス、ユネスコ親善大使に任命
これまでに【グラミー賞】を13回受賞し、その他数えきれないほどの賞にノミネートされてきたファレル・ウィリアムスが、現地時間2024年12月17日にパリで行われた式典で、芸術的教育と起業家精神の推進を目的としたユネスコ親善大使に任命され、稀に見る栄誉を手にした。 AP通信によると、パリを拠点とするこの国連文化機関での新たな役割には、先住民文化の保護、女性の教育と医療の向上、大量虐殺防止と文化遺産保護に関する意識向上などの取り組みを推進することが含まれる。 51歳のファレルは就任スピーチで、「(米)バージニア州で育っていた頃、夢にもこのような機会が与えられるとは思ってもみませんでした」と、貧困に苦しんだ少年時代を振り返りながら語った。この役を引き受けることで、彼は“疎外されたコミュニティの不平等を是正する”活動を行い、“団結と一体感”を深めたいと述べた。 ユネスコのオードレ・アズレ事務局長は声明で、ファレルのことを“完全なアーティストであり、文化を平和に役立て、人々を結びつけるために活動するヒューマニスト”と呼び、「彼はより良い未来を築くための創造性と教育の力を信じています。彼の献身的な姿勢は、ユネスコの使命と共鳴します。本日、彼がユネスコ親善大使の一員となり、私たちの活動を支援してくれることを嬉しく思います」とコメントした。 ファレルは“特にユネスコが文化産業の発展を支援しているアフリカにおいて、若いクリエイターたちのメンターおよびロールモデルとなる”とユネスコは述べている。彼は、K-POPグループのSEVENTEENやジャズ界の大御所ハービー・ハンコックなど、他の親善大使に加わる。 任命を祝してユネスコ本部で行われた自身のレゴ・アニメ伝記映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』の上映会で、ファレルは800人の高校生とファッション、音楽、映画の学生たちに向けてスピーチを行った。「ユネスコから親善大使に選ばれたことについて、言葉では言い表せないほど感激しています」と、フランスの象徴的なファッション・ハウスであるルイ・ヴィトンのメンズウェア・デザイナーである彼は語った。彼は6月に開催した同メゾンの自身のファッション・ショーの舞台としてユネスコ本部を選んでいた。