謎多きブランドが手掛ける高性能LEDランタンの先駆者「ルーメナー2」誕生秘話
■LEDランタンの常識を変えるほどの当時最強のスペック
「ルーメナー2」最大の特徴は、携帯性能の高さに加えて、高輝度かつ大容量というスペックの高さになります。 最大光量1500lmかつ調光・調色機能付き。電池式ではなく充電式で、最長約100時間点灯可能な大容量10,000mAhバッテリーなど、当時のLEDランタン市場にはなかった高い機能性を誇ります。にも関わらず280gと軽量で、サイズも幅12.9mm×奥行き7.5cm×高さ2.27cmとコンパクト。 私も初めて見たときは、それまでのLEDランタンへのイメージを一新するほどの衝撃を受けた覚えがあります。キャンパー特有の「人気が出たものはなんとなく買いにくい」という謎現象から、発売当時、手を出せませんでしたが…。 最大光量で使用した場合でも8時間は使えるので、ソロデュオキャンプのメインランタンとしては十分。少し光量を落とせばランタンとして使用した後にスマホの充電も可能です。グループではサブランタンとしても使えます。 さらに耐衝撃性能を強化し、屋外での不意の落下にも耐えられるようにアップデート。雨天時や水たまりへの落下に備えて、IP65規格の防水・防塵機能も追加されました。 また、「ルーメナー7」では本体外側に配置されていた大型ハンドルを、メタル素材に変更して本体背面に。落下時に破損がしにくい仕様です。 磁石フックを取り付けることで、テントやタープなどの布地に挟み込んで設置・使用することも可能になるなど、アウトドアシーンでの使い勝手はもちろん、有事の際に考えられるさまざまな事態にも対応できるようになっています。 このように圧倒的とも言える高いスペックを備える「ルーメナー2」ですが、一方で、発売当時から現在に至るまで「LEDランタンにしては価格が高すぎる」といった声も聞こえてきます。私もそう思っていました。 今でこそ、高価で高機能なLEDランタンが当たり前になってきていますが、当時の市場を考えれば、確かにLEDランタンで1万円オーバーはなかなか手を出しにくいもの。 なぜこのような価格設定になったのか。 ここには、“なぜルーメナーを開発したのか”が深く関係しています。