福島・川内村に移住し「生花店」オープン “花のチカラ”発信 「花があるところに人は集まる」
福塚裕美子さん 「川内(村)以外でやるという選択はなかったです。大自然の豊かさ、人のあったかさ、ユニークさとか、いろんな魅力があって。川内のみんなが、どういうふうに生きていくんだろうというのも…長い時間というか、一生かけて見ていきたいな、そばにいたいなと思って」 現在、月に2~3回ほど、フラワーアレンジメント教室を開催するなど、日常に花がある生活の豊かさを伝えています。
いわき市から来ている生徒 「(震災当時は)余裕がなかったし、日々の生活で精いっぱいという感じでした」 「生活の中にお花があるって、すごくいいですよね」
■夢の生花店…継続する難しさに悩まされるも「あきらめたくない、続けたい」
一方で、厳しい現実も迫っています。 現在、川内村に住んでいるのは約2300人(2月1日現在)。 しかし、人口流出や少子高齢化で、2040年には約1300人になるという予測もされているのです。
福塚裕美子さん 「お花を日常的に買い求める人が少ないわけやから、どうやっていくか、ずっと…ずっと考えてやっている。川内村で花屋を続ける、商売を続ける、継続する難しさに、いま6年やっているけど、悩まされ続けて…。でも、あきらめたくない、続けたいから…」 葛藤を抱えながらも、川内村で生きていく――。
■川内村から “花のチカラ” を発信…「花があるところに人は集まる」
福塚さんはこの春、福島の高校を卒業する生徒たちにも、花の持つチカラを伝えていました。 福塚さん 「こんにちは。いつもありがとうございます」 校長 「きれいですね」 卒業生98人の胸元を彩るコサージュとともに、こうメッセージを残しました。 福塚さんから卒業生へのメッセージ 「本日は、ご卒業おめでとうございます。私の夢は、自分の花屋を持つことでした。最初、川内村で花屋をやるということが、周りにはとても無謀に見えたと思います。でも、自分の夢をあきらめませんでした。あきらめずに、がんばっていきます。皆さんは、これから、ひとりひとり違う、多種多彩な道へ進んでいくと思います。その人生の中で、花を愛でる瞬間がたくさんありますように、と願っています」 夢をかなえた福塚さんが、新たに挑戦していることがあります。