安達祐実、天才子役から奇跡の36歳へ 「役にこだわりなく」やってきた結果
「美しい母」としても話題 美を保つ秘訣とは?
現実の安達は、専業ではないが主婦としての一面を持ち、ネットなどでは「美しい母」と評判だ。美しさを保つ秘訣や健康法など、何か気をつかっていることはあるのだろうか。 「あまりいろんなことをやったりしないタイプなんです。子どももいますし、仕事も忙しいので、自分のケアは一番後回しになっちゃうというか。とくに何か気をつけているところもありません。好きなものを好きな時間に食べて、運動もスキンケアも特別なことはぜんぜんしていない。こだわらず気にしない。ストレス溜めないことを心がけているという感じでしょうか」
年齢不詳? 幼稚園児、セーラー服を着ても痛くない、奇跡の36歳
また、最近出演したバラエティー番組では4歳の幼稚園児、10歳の小学生、15歳のセーラー服、18歳の金髪ギャルとさまざまなコスプレを披露した。安達が「本気を出したら何歳まで通用するか」を検証したことが話題になったばかり。そういった企画が実現するのも、36歳の大人の女性でありながら、どこかに少女の面影が同居しているような魅力があるからこそだ。実際、ネット上には安達の制服姿に「可愛すぎる、違和感なし」「奇跡の36歳」などと驚きの声が飛び交った。そこで、“園児コスプレ”も十分通用するのでは……と水を向けると、恥ずかしそうに否定した。 「いやいや、まさかまさか。ぜんぜん、あれは本当に笑いのネタとしてやっただけなので」と、手を顔の前で左右に振りながら笑う表情が、実際、少女っぽく見えた。ちょっとした表情の移ろいのなかで、少女と大人の女性が入れ替わり、不思議な魅力を感じさせられた。 美魔女ブームなどを経て、実年齢よりも若く見える女性が増える中、年齢とかけ離れた見た目に挑戦しても「痛くない」のは、コスプレひとつをとってもしっかり演じ切っているからではないだろうか。
女優・安達祐実は、どこへ向かおうとしているのか
そして、女優・安達祐実は、これからどこへ向かおうとしているのか。 安達が12歳で主演したドラマ「家なき子」(1994、日本テレビ)は、「同情するなら金をくれ」という名台詞で強烈なインパクトを残したせいか、その後しばらくは薄幸な役が続いたそうだ。また、天才と謳われた子役が、成熟した俳優への転換がうまくできずに沈んでいくケースもあるなか、安達はこれまでのキャリアを生かしながら、ずっと注目される存在であり続けている。 30歳で挑んだ主演映画『花宵道中』(2014年、豊島圭介監督)では、遊女役を体当たりで演じ、これまでの安達のイメージを大きく塗り替えた。同作もまた宮木あや子氏の原作で、女優としてのさまざまな可能性を広げ、新境地を切り開いた。今では「安達祐実といえば、こんな役」という枠はなく、演じる役柄は増え続けている。 「このまま何でもやれるなというか、そこも『こういう役をやりたい』というこだわりがなくて、いろんな役をやっていければいいなと思っています。私は、私のこの人生しか生きていないので、あまり自分を型にはめ込まずにやっていきたいです」 さらりと言ってのけるようだが、確実な演技力があってこそ力強い言葉だと感じさせられた。 (取材・文・撮影:田村豊) ドラマ「婚外恋愛に似たもの」(dTVで配信中、毎週金曜日0時更新、全8話)