母国惨敗にマラドーナが泣いた?!
優勝候補だったアルゼンチンがクロアチアにまさかの0-3完敗でグループリーグ敗退の危機に直面した。第1戦はメッシがPKを失敗してアイスランドと引き分け、そして第2戦はGKウィリー・カバジェロの凡ミスからクロアチアに完敗、最終戦のナイジェリア戦を残しているが、22日のアイスランド対ナイジェリアの結果次第では、得失点差を逆転するために大量ゴールが必要となり、16年ぶりのグループリーグ敗退の可能性が高まっている。 世界のメディアも一斉にアルゼンチン惨敗を不発に終わったリオネル・メッシ(30)の苦悩と共に伝えたが、注目を浴びたのは、スタンドにいたアルゼンチンの英雄、ディエゴ・マラドーナ(57)の姿だ。 英国のテレグラフ紙は「ディエゴ・マラドーナ、ワールドカップでクロアチアにやっつけられたアルゼンチンに涙」との見出しで、アルゼンチン対クロアチア戦を観戦したマラドーナの様子を写真とともに紹介した。 母国のカラーであるブルーのTシャツ姿で、VIP席に陣取ったマラドーナは、メッシの背番号と名前が入ったジャージを掲げて歓声に合わせ応援していた。 同紙は「試合が進むにつれてアルゼンチンらしさが見られなくなり始めるとマラドーナもイライラを見せ始めた」とし、0-3でホイッスルが鳴った瞬間、「最後にマラドーナは泣いているような姿でカメラに映った」と伝えた。 さらに「悲しいことに我々は、この大会でもう一度同じ様子を見るかもしれない。すぐにでも(チーム状態が)元通りにならなければ、アルゼンチンはグループステージで敗退となるかもしれない」とし、「我々の旧友ディエゴよりも、少しでも彼ら(チーム)が感情を抑えられるような展開になることを期待しようではないか」と、ナイジェリア戦での“奇跡”を期待した。 同じく英国のデイリーメール紙も、「マラドーナは喜び飛び跳ね、そして信じられず目をこすった。ワールドカップの伝説的選手が、愛するアルゼンチンがクロアチアに打ち砕かれたジェットコースターのような夜だった」との見出しで、「マラドーナはアルゼンチンのグループリーグ2戦目にスタンドに戻り、心からの熱狂で選手たちを鼓舞しようとした。しかし、また彼は鼓舞することに失敗した」と報じた。 同紙は「マラドーナは、今回のワールドカップで我々が見た中で最も興奮していた観戦者だ。だが、目の前でアルゼンチンが過去60年間で最もひどい敗戦を喫すると彼の情熱はすぐに消えてしまった」と続けた。