いまなお進化し続ける孤高のスペシャルカー「日産 GT-R」【最新国産新型車 車種別解説 NISSAN GT-R】
インストルメントパネル
そんな最新モデルの「プレミアムエディションTスペック」へと乗り込んでエンジンに火を入れると、耳に届くのは従来型よりも多少ボリュームが抑えられたものの高性能モデルに相応しい迫力を感じさせる低音が強調された排気音。発進直後のターボブーストが高まらない領域でも力強い加速が味わえるのは、今となっては躊躇うことなく「大排気量」と紹介のできる、3.8lという排気量の成せる技という印象が強い。
居住性
さらに、度重なるリファインの成果を実感できるのは加速の滑らかさ。変速のたびに大きなノイズとショックを伴った発売当初のGT-Rとはまさに"別世界〞。ダンパーの設定モードで"コンフォート〞を選択すると、思いのほかフラット感が高いクルージング時の乗り味も同様だ。このように、随所でデビュー当初に強く感じられた粗削り感が影を潜めた一方で、アクセル踏み込み量が増したシーンでは豪快そのものの加速を披露してくれるのは今さら言うまでもない事柄。
うれしい装備
年次改良 23年3月20日 月間販売台数 113台(23年6月~11月平均) WLTCモード燃費 7.8km/l
ラゲッジルーム
一切を電動化に頼らない純エンジン仕様のハイパフォーマンスモデルの先行きには、暗雲が垂れこめていると言わざるを得ないのが現在の世界の状況。それだけに、日本の誇りでもあり"古き良き時代〞をまだニューモデルとして味わうことができるGT-Rには、この先少しでも長くその雄姿を見せ続けて欲しいものなのである。 ※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.156「2024最新国産新型車のすべて」の再構成です。 http://motorfan-newmodel.com/integration/156/
MotorFan編集部
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