政治の中枢にも影響を及ぼしている、自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐる“ウラ金”疑惑。その問題点などについて解説します。

■自民党安倍派・政治資金パーティー券“ウラ金”疑惑　問題点は？

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政治資金パーティーは派閥ごとに行われていますが、このパーティーに参加するために必要なのが「パーティー券」というものです。金額は、多くの場合、1枚2万円です。 ここから飲食代、場所代などを引いた差額が、派閥の「収入」となり、政治資金を集める主な手段となっています。 パーティー券で政治資金を集めること自体は、法律で認められています。しかし、問題となっている自民党・安倍派のパーティーでは、議員にノルマが課せられていて、パーティー券の売り上げのノルマを超えた分が、議員にキックバックされていたといいます。 今回、派閥にノルマを超えた収入があったことや、キックバックについて「収支報告書」に記載していなかったことが明らかになったのです。 東京地検特捜部は、この「収支報告書の不記載」について、臨時国会閉会後にも捜査を本格化させるものとみられています。

■止まらない“ウラ金”疑惑　記載のないキックバック…総額数億円か？

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この“裏金”疑惑は、政治の中枢にも影響を及ぼしています。 すでに、自民党・安倍派幹部の松野官房長官など6人の幹部側が、「収支報告書」に記載がないキックバックを受けたとみられていますが――。 関係者によると、新たに、橋本聖子元オリンピック・パラリンピック担当大臣側も、直近5年間で総額1000万円を超えるキックバックをうけたものの、「収支報告書」に記載していなかったとみられることがわかりました。 さらに、大野泰正議員側が総額5000万円、池田佳隆議員側・谷川弥一議員側はそれぞれ総額4000万円を超えるとみられています。 安倍派の「収支報告書」に記載のないキックバックは、総額数億円にのぼるとみられています。