昨年のグランプリ王者松浦悠士が窮地「もう賞金では厳しい」
岐阜競輪「開設75周年記念・長良川鵜飼カップ(GIII)」は21日、初日が終了した。12レースのS級特選を走った松浦悠士に話を聞いた。 松浦悠士のことだから、最後の最後で帳尻を合わせて、グランプリに出場している気がする。それを本人に質すと「そうなったら良いけどね。だけど、この状況だと賞金では無理。(GIを)獲らないと厳しい。今年は落車が多く、GIの決勝にも乗れていない。コンスタントに走れれば、この成績ではないけど…」。 共同通信社杯で落車した清水裕友とも話はしたそうで「横突起の骨折と言っていた。あとは、打撲も痛いみたい」。 今の競輪に関しては「"タテ"の重要性が更に高まった。タテが通用しないから、自在になるのは考えが真逆。昔の自分がそうだったから、それは良く分かる。ブロックにしても、車間を切り、止めに行くのが主流。そのタテ脚に余裕がないと、番手の仕事はできない。スピード競輪に対応する為に、みんなトレーニングをやっている。それがレースに表れ、ますますレベルが上がってきた」。 考える競輪から、考えない競輪に以降しつつある。7車、9車でも、ファンの間で賛否両論ある。ただ、個人的に競輪IQの高い松浦悠士が報われるレース形態であってほしい。(町田洋一)