【ソフトバンク】14日楽天戦で59年ぶりの快記録へ 35試合で貯金15なら65年南海以来
首位ソフトバンクが14日の楽天戦(楽天モバイルパーク)で59年ぶりの快記録を目指す。現在34試合を終えて貯金14。14日に勝利し、35試合で貯金15に到達すれば1965年の南海以来となる。同年の南海は7月に球団史上最速で優勝マジックを点灯させ、最終的に2位の東映に12ゲーム差をつけて独走V。歴史的な快進撃をかけ、有原航平投手(31)が先発マウンドに上がる。 ◇ ◇ ◇ 2位に4・5ゲーム差をつけ、5連勝中と勢いに乗るソフトバンク。34試合で23勝9敗2分。12球団で唯一、いまだシーズン10敗を喫していない。小久保監督は「ゲーム差とか全然気にしてない。勝敗とかあまり見てないし、まだそんな時期じゃない」と話していたが、福岡移転後初で59年ぶりの快記録に迫っている。 14日の楽天戦に勝利すれば、わずか35試合目で貯金15に到達。これは同試合数で貯金21まで積み上げた65年の南海以来。同年は鶴岡一人監督のもと、開幕58試合目の7月6日に球団史上最速で優勝マジック62を点灯させた。最終的に2位の東映に12ゲーム差をつけて独走V。小久保ホークスには歴史的な快進撃の再来に期待がかかる。先発マウンドを託されたのは有原だ。 「調整は変わらず。しっかり練習できたのでいいコンディションで臨めるかなと思います」。有原はこの日、本拠地みずほペイペイドームで投手練習に参加。仙台は日本ハム時代の19年から5連敗中で、通算防御率5・13。連敗中に限れば同7・62と鬼門中の鬼門になっている。それでも有原は「それはもう特に考えてない。良い時もあったので。そこは本当に考えずに、今年1発目なのでベストを尽くせるようにしたい」と頼もしい。 14日は平日ながらデーゲーム開催で、仙台の日中気温は20度前後と予想される。異例の試合時間だが「気温もそんなに低いことはないと思うので、普通にできるかなと思います」と有原にとってはプラスに働きそうだ。今季は6試合で3勝2敗、防御率1・97と好調を維持する右腕。練習後は空路で仙台入りした。 14日に敗れても、15日の楽天、17日の西武に連勝すれば37試合で貯金15となり、ここまでが59年ぶりの記録だ。有原で決める。【只松憲】