インドネシア貿易黒字、4月は35.6億ドル 予想上回る
Gayatri Suroyo Ananda Teresia [ジャカルタ 15日 ロイター] - インドネシア統計局が15日発表した4月の貿易収支は35億6000万ドルの黒字となり、黒字額は市場予想の33億ドルを上回った。 3月改定値は45億8000万ドルの黒字だった。 インドネシアは2020年5月以降、毎月貿易黒字を計上しているが、輸出が低迷する中、最近は黒字幅が縮小している。 商品価格の下落と世界的な貿易の低迷により、輸出は1年以上打撃を受けている。 4月の輸出額は前年比1.72%増の196億2000万ドルだった。伸びはロイターがまとめたエコノミスト予想の4.57%を下回った。ただ、11カ月ぶりの輸出増加となった。 石炭の輸出額は前年比19.26%減の26億1000万ドルだった。輸出量は増加したものの、世界的な石炭価格下落の影響を受けた。石炭はインドネシア最大の輸出品である。 輸入は前年比4.62%増の160億6000万ドルだった。エコノミストは8.69%増と予想していた。 プルマタ銀行のエコノミスト、ジョスア・パルデデ氏は今年について、貿易黒字が引き続き減少し、経常赤字は緩やかながら拡大すると予想。「インフレ期待は引き続き抑制的で、ルピア相場は安定しているため、インドネシア中央銀行は来週の会合で政策金利を据え置く可能性が高い」と述べた。