苦労したのが鹿児島弁だった訳とは?鹿児島県出身の哀川翔さん主演映画「オールドカー~てんとう虫のプロポーズ」 鹿児島市での舞台あいさつで明かす
公開中の映画「オールドカー~てんとう虫のプロポーズ」に主演する哀川翔さん=鹿屋市出身=が、舞台あいさつで鹿児島市を訪れ、南日本新聞の取材に応じた。オール鹿児島ロケの撮影を振り返り「地元ならではの応援を温かく感じた」と感謝。旧車で市電と並走したり、全国の人にも伝わるよう鹿児島弁を調整したりといった撮影の思い出を語った。 【写真】舞台あいさつで会場を盛り上げる哀川翔さん(左から2人目)=鹿児島市の鹿児島ミッテ10
すれ違う3世代の家族が、年代物の車を通して絆を見つめ直す物語。芸人あべこうじが初めて監督に挑戦した。桜島や鹿児島市街地をはじめ、地元でなじみの病院や葬儀場などが映し出される。 「ハコスカ」と呼ばれる旧型スカイラインやスバル360など、地元愛好家らの協力で多数の旧車も登場。市電を貸し切り、並走するシーンは何度も撮り直した。哀川は「地元の皆さんの協力があったからこそ完成した作品」と強調した。 意外にも、苦労したのが鹿児島弁だった。「普段の鹿児島弁だと、全国で見る人には通じない。伝わるかどうか、監督やスタッフと調整を繰り返した」と笑う。故郷に約2週間滞在して撮影を重ね「年を取ったからか、桜島がこんなに美しかったかと感動した」と振り返った。 作品の最大の魅力は、親子の絆だという。「何かあった時、一番の力になれるのは親。その思いを大切にしてほしい。映画をきっかけに、家族の絆が生まれたらいい」と期待した。
南日本新聞 | 鹿児島