アジアカップが面白すぎる? 早くも“史上最多106万人”の観客数記録するなど、アジアのサッカーに新時代の風
アジア全体のレベルが上がっている
今月12日よりカタールで始まったアジアカップ2023。当初は2022年のワールドカップ・カタール大会に出場していた日本や韓国、オーストラリア、イラン、サウジアラビアといったチームが大会の主役になっていくと考えられており、それ以外の国に関心を持っていた人は少なかったかもしれない。 しかし、ここまでアジアカップ2023は予想を超える大盛り上がりだ。グループステージでは日本もイラクに完敗を喫し、ヨルダンとマレーシアも韓国相手に引き分けた。主に中東勢の頑張りが目立っていて、アジアカップがこれほど面白くなるとは予想外だったか。 カタールの『Gulf Times』によると、29日に行われたベスト16・カタールVSパレスチナの一戦で今大会の総入場者数は106万人を突破。これまでの史上最多入場者数だった104万人をすでに破ったことになり、過去最大に盛り上がっているアジアカップと言っていい。 アジアカップ・カタール大会組織委員会のジャシム・アル・ジャシム氏も大成功と胸を張る。 「カタールは世界的スポーツの中心地としての地位を改めて証明した。最新のインフラもあり、アクセスしやすく文化的に魅力あるトーナメントを最高水準で提供することができている」 「トーナメントの早い段階で入場者の記録を樹立できてうれしく思う。まだ試合は残っていて、多くのチームが素晴らしいパフォーマンスを見せている。最高のゲームはこれからだ」 日本やイランといった強豪国だけでなく、アジア全体のレベルが上がっているのは間違いない。何より中東勢のサッカー熱が非常に高く、大会へ懸ける思いが伝わってくるゲームばかりだ。このまま中東勢が力を伸ばせば、アジアの戦いはもっとハードなものとなるだろう。
構成/ザ・ワールド編集部