「内海さんと杉内さん。エース像というか、活躍ができれば最高ですね」巨人・横川凱が井上温大と左腕Wエース目指す
巨人の横川凱投手(24)が5日、井上温大投手(23)とともに2ケタ勝利を挙げ、杉内・内海級の左のWエースへと成長することを誓った。来季の目標に2ケタ勝利を掲げる左腕は「内海さんと杉内さんは小さい頃から僕もずっとテレビで見てましたし、とても印象深いので、ああいったエース像というか、活躍ができれば最高ですね」と思い描いた。 1学年下のライバルと切磋琢磨(せっさたくま)しながらチームを支える存在へと成長する。今季は先発、中継ぎ計12登板で3勝1敗、防御率0・94をマークした背番号62が「めちゃめちゃ刺激になります」と語るのは今季8勝を挙げた井上だ。「温大はファームの時から一緒にやっていて、えげつない球を投げるので、これぐらいやるだろうなっていうのはずっと思っていた。ただ負けてられないので自分自身もしっかり頑張りたい」。12年、13年の内海&杉内を始め、巨人で左腕が2人2ケタ勝利した年はすべてチームは優勝している。「来年しっかりと結果を出してローテに計算される選手になりたい」と井上とともに左の先発2枚看板を目指す。 オフは3年連続で中日・涌井に弟子入りする。涌井自主トレは走り込みが多く、きついことで有名だが「長くやられてる方と練習できるっていうのは、なかなかないこと。いっぱい吸収して、感謝しながら日々過ごしていきたい」と先発として長きにわたって活躍する極意をさらに学んでいく。 この日は調布市立八雲台小学校を訪問し、質問コーナーやキャッチボールなどで児童たちと交流した。「自分を信じて突き進んでいけば、夢はかなうと思うので一緒に頑張っていきましょう」と子どもたちに呼びかけた左腕。「ローテを取った後が大事。まずはそこに向けてアピールですけど、2ケタ勝利が目標なので、そこを目指して頑張っていきます」。描いた夢を実現するため、前進を続ける。(水上 智恵) ◆今季2人で11勝 今年の巨人は井上が左腕最多の8勝。7~8月に5連勝するなど、安定した投球を見せた。左投手では次いでグリフィンが6勝。右脇腹を痛め約1か月の離脱があっただけに、来日3年目の来季は白星アップといきたいところ。 横川は優勝争いが激しさを増した9月に無傷の2勝。この月は7試合に登板して15回2/3を2失点(自責点1)の防御率0・57という好成績だから、来季は左腕投手の活躍に期待がかかる。 今年は菅野15勝、戸郷12勝、山崎伊10勝。右腕3人が2ケタ勝利をマークしたが、巨人で同一シーズンに複数の左投手が10勝以上となると、12年と13年に2年連続で記録した内海、杉内のコンビが最後。別掲の通り過去6度あり、その年にチームは全て優勝している。
報知新聞社