【年金一覧表つき】団塊ジュニアです。同窓会で「親の介護費用」で悩む友人の話を聞きました。そういえばウチの父の年金額っていくらなんだろう?
「おまえたちの世話になんてなるつもりはないからね」多くの親が、我が子にいうセリフです。 【グラフ5枚】介護費用と最新版の年金額を一覧表で見る(出所:生命保険文化センター、厚生労働省) 内閣府の「令和4年 高齢者の健康に関する調査結果」によると、65歳以上の男女の85.2%が、将来トイレなどの介護が必要となったとき、介護費用を自分の資産からまかなうつもりだと回答しています。 団塊の世代が全て75歳以上となる2025年には、65歳以上の約5人に1人が認知症になるという推計も。いわゆる「団塊ジュニア世代」たちの中には、自分ごととして親の介護に向き合う人も多いでしょう。 「介護にかかるお金」は、いつからどの程度必要となるかの個人差が大きく、身近に参考例を見つけにくいもの。また、親の資産や年金額を知らず漠然とした不安を覚える人もいるでしょう。 今回は、介護にかかる費用や、最新の年金額データを眺めていきたいと思います。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
介護にかかる費用や期間、平均はどのくらい?一覧表で見る
生命保険文化センターが公表した「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」から、介護費用、および介護期間の平均データをピックアップしましょう。 ●【一覧表】介護にかかる費用(※公的介護保険サービスの自己負担費用を含む) 介護費用(一時的な費用の合計) 一時的な費用の合計平均:74万円 ・掛かった費用はない:15.8% ・15万円未満:18.6% ・15~25万円未満:7.7% ・25~50万円未満:10.0% ・50~100万円未満:9.5% ・100~150万円未満:7.2% ・150~200万円未満:1.5% ・200万円以上:5.6% ・不明:24.1% 介護にかかる費用(月額) 在宅介護の月額平均:4万8000円 ・支払った費用はない:0.0% ・1万円未満:7.2% ・1万~2万5000円未満:22.3% ・2万5000~5万円未満:17.6% ・5万~7万5000円未満:13.3% ・7万5000円~10万円未満:2.3% ・10万~12万5000円未満:4.3% ・12万5000~15万円未満:1.2% ・15万円以上:5.8% ・不明:26.0% 施設介護の月額平均:12万2000円 ・支払った費用はない ・1万円未満:0.0% ・1万~2万5000円未満:6.3% ・2万5000~5万円未満:4.7% ・5万~7万5000円未満:9.1% ・7万5000円~10万円未満:8.7% ・10万~12万5000円未満:20.9% ・12万5000~15万円未満:7.9% ・15万円以上:30.7% ・不明:11.4% ●介護期間は平均61.1カ月 介護期間の平均は約5年 介護期間の内訳 ・6カ月未満:3.9% ・6カ月~1年未満:6.1% ・1~2年未満:10.5% ・2~3年未満:12.3% ・3~4年未満:15.1% ・4~10年未満:31.5% ・10年以上:17.6% ・不明:3.0% 平均的な介護期間は約5年。一時的な費用の合計と月々の費用をトータルすると、在宅介護で約370万円、施設介護で約820万円になります。ただしこれは、支払った費用がない人を「0円」で計算した結果の平均。 在宅介護の場合は、住まいのバリアフリー度合いや、若い家族と同郷しているかによっても事情が変わってくるでしょう。また、施設介護であれば特別養護老人ホームなどの公的施設に入る場合は比較的費用が低めですが、待機人数が多く、必要な時に入所できないこともあるでしょう。 介護付き有料老人ホームなどの民間施設を選んだ場合は一時金の時点で数百万円が飛んでいくことも珍しくありません。