【漫画】届け物の途中で襲われた美少女人形、全身の「武器」で応戦!「何だかすごい」「好き」【作者インタビュー】
まさかの展開に衝撃! バトルシーンが見もの
「谷の向こう側に住んでいるおばあさんに、焼き立てのパイを届けておくれ」 おじいさんにそう頼まれて家を出たのは、おじいさんが作った球体関節人形、ルナリアでした。美少女の姿をしたルナリアは、橋を渡る途中で谷底にいる男たちに襲われ……。 【マンガ本編】届け物の途中で襲われた美少女人形、最強武器でリベンジ! ※凄惨な描写が含まれます。閲覧にはご注意下さい。 尾崎かおりさん(@innobad1)による創作マンガ『全身武器の球体関節人形がパイを届ける話』がX(旧:Twitter)で公開されました。アクションシーン満載の刺激的な物語に、読者から「こういうの好き」「表現力に圧倒された」「絶対ほしいところに完璧な武器が装備されてて最高に笑った」「ラストにほっこり」「ルナリアは若き日のおばあさんにそっくりなのでしょうね」などの声があがり、投稿には4.4万いいねの反響が集まっています。 ※この作品には凄惨な描写が含まれます。閲覧にはご注意下さい。 作者の尾崎かおりさんに、お話を聞きました。 ーー『全身武器の球体関節人形がパイを届ける話』は設定や展開に驚かされました。このお話を描こうと思ったきっかけや、お話を通して伝えたかったことなどを教えて下さい。 アイデア自体は7年くらい前からあったのですが、アクションがメインになる作品なので、殺陣のアイデアが浮かばず、長年放置していて、もうこの作品が芽を出すことはないと思っていました。 それがつい最近、足がバシャンと開いてガトリングが出てくるというシーンが突然頭に浮かんで、それをきっかけに芋づる式にアクションの流れが完成して、7年停滞していたネームが2日で完成しました。 テーマも特になく、ひたすら容赦ない殺戮アクションというだけのつもりでしたが、描き終わってみると、自分がいつも描き続けてきた「痛いほどの一途さ」というのがこの作品にも出ている気がします。 ーーマンガを描くうえで特に力を入れたところや、注目してほしいシーンなどはありますか? 商業誌ではなくX(旧:Twitter)で発表しようと決めていたので、手加減しない表現で、好き勝手に描きました。アクションシーンは毎ページ見せ場を作るようにしました。地獄みたいな谷底のバトルから這い上がって、おばあさんの家へ向かうときの静寂のコントラストが気に入っています。 ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。 昔の読者の方が見つけてくれたり、英訳を付けたことで海外の方にも読んでいただけたりしました。誕生日の投稿だったので、お祝いの声もたくさんいただきました。 「わざわざ人形を女の子にしているのが気持ち悪い、男の人形にすれば襲われないのに」という感想をいくつか見ましたが、それは「ミニスカートを履いているから痴漢に遭うんだ」と言うのと同じ理屈に思えます。女性の姿をしていることや、かわいい服を着ていることが罪であるはずがない。だからルナリアは何度害されてもそのまま押し通るんです。傷つく心も持っていないから。 とはいえ、何も考えずに読んで「スカッとした」「面白かった」という感想が一番うれしいです。