LVMH傘下メイクアップフォーエバーCEOが語る 「機能性だけでモノは売れない」
ルヴァイヤン:先ほど申し上げた通り、メイクアップは高度な技術を要する非常に芸術的なものだ。われわれはその両方を高いレベルでマスターしている。「メイクアップフォーエバー」はイノベーションを原動力とするブランドで、商品は最高のパフォーマンスを保証するために全ての商品をプロのメイクアップアーティストたちと共同開発している。同時に、われわれには大胆なコミュニケーションと芸術性がある。生まれながらのアーティストであり、40年の伝統がある。上海とパリにある2つのアカデミーは、私たちの教育への情熱を示すユニークな拠点だ。
競争の激しいメイクアップ業界で
勝者の条件は革新性、マルチカテゴリー、個性
WWD:ブランドの成長戦略をどのように描くか?
ルヴァイヤン:メイクアップ業界は厳しい世界だ。ビューティ業界で最も競争が激しく、スピードが速く、革新的な業界の1つでもある。業界における世界的な競争に勝つブランドは、革新的で、複数のカテゴリーにまたがり、明確な個性を持っていると考えている。だからこそわれわれの戦略は、市場に強力なイノベーションを提供し、メイクアップがアートであることを再確認することに基づいている。「メイクアップフォーエバー」は最もパフォーマンス性の高いアーティスティックブランドを目指している。「メイクアップフォーエバー」は40年に渡りメイクアップ業界に貢献してきており、これからもずっとそうしていくつもりだ。「メイクアップフォーエバー」はファッションブランドでもセレブリティーブランドでもない。高いパフォーマンスと洗練された芸術性に焦点を当てた長期的なブランドだ。
WWD:具体的に実行することは。
ルヴァイヤン:これまで以上にプロとしてのアイデンティティーを研ぎ澄まし、革新的な処方を追求し続ける必要がある。多くの人が「メイクアップフォーエバー」はプロ用だから使うのが難しいと思っているが、実際はプロが愛用する商品だからこそ最も使いやすく、最もユーザーフレンドリーであることを示すべきだ。われわれが何を目指しているかをより大きなスケールで表現したいと思っている。