【DEEP KICK】K-1ファイター同士の対決は古宮晴がTETSUに勝利、-63㎏タイトル挑戦へ
『DEEP☆KICK ZERO 13』 2024年4月7日(日)大阪・176BOX ▼メインイベント DEEP☆KICK-63kg挑戦者決定トーナメント決勝 3分3R 延長1R ●TETSU(月心会チーム侍) 判定0-2 ※29-30、29-29、28-30 ◯古宮晴(昇龍會) ※古宮晴がタイトルマッチ挑戦権を獲得 【フォト】古宮が強烈なボディを叩き込む瞬間 一秒たりともこう着なく激しくやり合った友人対決は古宮晴に軍配。DEEP☆KICK ZERO 13で組まれたDEEP☆KICK-63kg挑戦者決定トーナメント決勝は メインイベントに相応しい激闘となった。 TETSUと古宮は、ともにK-1を主戦場にするファイターで、準決勝ではそれぞれ他団体の選手を破って勝ち上がってきた。昨年12月開催のDEEP☆KICK-51kg第3代王座決定戦でKING陸斗を破った安尾瑠輝ではないが、最近DEEP☆KICKではK-1勢の活躍が目立つ。 所属こそ違えど子供の頃からの友人同士ということもあり、「その関係が実際のファイトに響くのでは?」という声もあったが、全ては杞憂に終わった。1R開始直前、両者は軽くハグすると、そのあとはそれまでの人間関係を断ち切るかのように激しくやり合う。 TETSUが左フックで攻め込もうとすると古宮はカウンターのヒザ蹴り、反対に古宮のミドルに合わせTETSUは一歩踏み込んでフックを合わせようとするなどお互い対策も万全のように見受けられた。 そうした中、古宮が試合の流れを掴みかけたが、ラウンド終了間際テツは左フックを口火に連打を畳みかけ、決定的な印象点を与えない。続く2Rになると、蹴り(古宮)vsパンチ(TETSU)という対立図式が鮮明がなる。古宮が右ローをコツコツと当てていけば、TETSUはそれをカット、あるいはカウンターを合わせ一歩も引かない。 それでも、試合の流れは再び古宮に傾き始める。終盤、古宮の左ボディフックが決まると、TETSUの足が一瞬止まる場面もあった。 2Rまでのオープンスコアは20-20、20-19(古宮)、19-20(TETSU)と三者三様の全くのイーブン。こうなると、お互いもう行くしかない。3Rが始まると、TETSUは右ローに活路を見出す。古宮は明らかに効いている素振りを見せる。このままTETSUが押し切るかと思われたが、古宮は逆にローを効かせ返す。そしてとどめは左テンカオとボディフックの連打でTETSUを後退させ、ダウン寸前まで追い込んだ。この攻防が勝負のキーポイントとなったか。ジャッジのスコアは30-29、30-28、29-29と2-0で古宮を支持した。 試合後、マイクを握った古宮は「勝って(挑戦者決定トーナメントで)優勝できてうれしい」と安堵の表情を浮かべたが、6月2日に王者・足利也真登に挑戦する話になると、「正直、相手にならない。僕が圧倒して勝ってベルトを巻きます」と戴冠を宣言した。 リングには観戦に訪れていた足利も登場。挑戦権を得た古宮に「どこか痛めたところはない?」と突っ込む。続けて「いま何歳?」と水を向け、古宮が20歳と判明すると、足利は「僕はこの間38歳になったばかり。オッサンvs若造のバチバチのド突き合いに期待してください」と締めくくった。