千葉薬品と包括連携協定を締結 南房総(千葉県)
南房総市は、「ヤックスドラッグ」を運営する株式会社千葉薬品(本部・千葉市)と、包括連携に関する協定を結んだ。同市役所で締結式があり、石井裕市長と齋藤昭生社長が協定書にサインを交わした。同社が県内の市町村と同様の協定を結んだのは9例目で、安房地域では初めて。 同社は、平成8年にヤックスドラッグ千倉店を開業して以降、現在、同市内に2店舗を構え、特定保健指導の業務受託や移動販売による買い物支援など、地域に根差した活動を展開している。 今回の協定は、両者が緊密な連携と協力関係を築き、地域の課題に適切に対応し、協働による活動を推進することで、地域の活性化や市民サービスの向上を図ろうという。 連携事項は、▽健康づくり▽食育▽地産地消・地元産品普及への協力▽地域福祉・少子高齢化対策▽地域との連携促進・各種事業への協力・参加▽地域情報の発信▽環境対策・リサイクルの推進▽防犯・安全・安心なまちづくり▽その他、協定の目的を達成するために必要な事項――に関すること。 具体的には、老人クラブ・サロンなどに栄養士、薬剤師らを派遣しての健康講話をはじめ、地域への情報発信や店内掲示板の利用、災害時の物資支援などが想定されている。 締結式で、齋藤社長は「協定締結を機に、企業理念である地域の皆さまの健康で豊かな生活を、より一層応援していきたい」。石井市長は「自然を活用した取り組みや人口減少、少子高齢化などの地域課題解決に向け、ともに連携して取り組んでいきたい」と話した。