債券は上昇か、GDP下方修正で米長期金利低下-日銀政策修正は警戒
(ブルームバーグ): 31日の債券相場は上昇が予想されている。米国市場で1-3月の実質国内総生産(GDP)改定値が速報値から下方修正されたことを受け、長期金利が低下した流れを引き継ぐ。日本銀行が早期に国債買い入れ減額や追加利上げを行うことへの警戒感は重しになり、上値は限定的となりそうだ。
米GDP、1-3月は1.3%増に下方修正-個人消費の伸び鈍化
東海東京証券の佐野一彦チーフストラテジストは「30日の午後にやっと押し目買いが入り、その地合いが継続することに加えて米長期金利の低下もあり、相場は上昇する」と予想する。日銀の定例国債買い入れ額は現状維持になる見通しで相場のフォローになる一方、早期の政策修正への懸念が引き続き尾を引くとみている。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.025~1.06%(30日は1.055%で終了)、先物中心限月6月物は143円19銭~143円57銭(同143円20銭)。
先物夜間取引で6月物は30日の日中取引終値比4銭高の143円24銭で終えた。
日銀買い入れオペ
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Masahiro Hidaka