春は白鴎大足利、夏は石橋が快進撃を披露!宇都宮商、宇都宮工の公立校も活躍目立つ【2024栃木県の高校野球】
2024年も、残りあとわずかとなった。今年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。 2024年栃木県大会の結果一覧 栃木では、春は白鴎大足利の快進撃に沸いた。準々決勝で佐野日大、準決勝で国学院栃木を破るなど7年ぶり2回目の優勝を収めると、関東大会で快進撃に加速度がついたように勝利を積み重ねた。初戦で前橋商(群馬)に快勝すると、準々決勝で東海大相模(神奈川)に5対0の完封ゲーム。準決勝では帝京(東京)を押し切ると、決勝では常総学院(茨城)相手に終盤に3点差を追いつくなど、延長10回タイブレークの接戦を演じ、サヨナラ勝ちした。 152キロをマークした昆野 太晴投手(3年)と、山口 幸大投手(3年)の両右腕が軸となり、関東の強豪を次々と封じ込めて見事な初優勝を飾った。 夏は石橋フィーバーに沸いた。春関東王者となった白鴎大足利が初戦で敗れる波乱のなか、接戦をものにして勝ち上がった準決勝で、今年のセンバツに出場していた作新学院を3対1で破ると、決勝では打ち合いを制した。国学院栃木に初回に5失点を許したが、2回に4点を奪って食らいつくと、5対8で迎えた6回には一挙に4得点して逆転。そのまま9対8で振り切って夏の甲子園初出場を果たした。甲子園でも初戦で同じく初出場の聖和学園(宮城)を完封ゲームで破って、聖地の夏初陣を白星で飾って見せた。 2023年センバツで21世紀枠で出場していたが、「自力」での夏切符を手にして快進撃を披露。柳田 瑛太投手(3年)、入江 祥太内野手(3年)のリレーを軸に、守りを重視した野球が花開いた。 新チームとなった秋は、青藍泰斗、作新学院などを破った佐野日大が、決勝で宇都宮工との打ち合いを制して、6年ぶり7回目の優勝を果たした。関東大会でも1勝を挙げ8強に食い込んでいる。 春は宇都宮商が34年ぶりの決勝進出を果たし準優勝。夏も8強入りした。秋は宇都宮工が20年ぶりに決勝に進み、準優勝を収めるなど、伝統の公立校の快進撃も話題となった。来年も公立校の活躍に期待したいところだ。