西予市宇和町 「伝統工芸大賞」の職人がつくる正月用のしめ縄作りピーク【愛媛】
県内有数の米どころ・西予市宇和町で、稲藁を使ったお正月用のしめ縄作りがピークを迎えています。 しめ縄を作っているのは「21世紀えひめの伝統工芸大賞」にも選ばれた、稲藁細工職人の上甲清さん、88歳です。 かつて、稲刈り後の藁を使って地元で盛んに作られていたものの、農家の減少で無くなりつつある「わらぐろ」の文化を守り、地域の名産品にもしようと2002年から作り始めました。 自らデザインしたしめ縄は、早朝から作業に取り掛かり夜遅くまで作り続けても、1日10個ほどしか作ることができないといいます。 上甲さんは両手で藁をより合わせながら、思いを込めてひとつひとつ丁寧に作っていました。 上甲さんは「年の暮れを無事に過ぎて、新しい年を希望に満ちた1年にしてもらいたい」などと話していました。 上甲さんのしめ縄づくりは年末ごろまで続きますが、注文は販売店経由で、今年の受け付けはすでに終了しているということです。