神戸大4年・壷井達也が休学へ 卒論は完成させて1年保管、初の世界フィギュア「全力注ぐ3か月に」
世界フィギュア日本代表が一夜明け会見
来年3月に行われるフィギュアスケート世界選手権(米ボストン)の日本代表選手が23日、大阪・東和薬品RACTABドームで一夜明け会見を行った。21日の全日本選手権・男子シングルで3位となった22歳・壷井達也(シスメックス)は初の世界フィギュア代表入り。名門・神戸大の4年生で卒論にも取り組んでいる最中だが、休学して来年はスケートに専念すると説明。卒論は提出できる状態まで仕上げて、1年間保管するプランを明かした。 【画像】フィギュアの表彰式で「おお~っ!」 現れた女性に会場がどよめいた実際の場面 壷井はスケートと学業を両立させながら、今季は11月のグランプリ(GP)シリーズ・NHK杯で3位に。全日本選手権でもショートプログラム(SP)14位からフリーで巻き返し、大逆転の3位表彰台となっていた。 会見で卒論について聞かれると「1月末に締め切りはあるが、完成させて、提出できる状態で1年保管して、来年(2026年3月)卒業するという形にしようと思っている」と語った。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の出場を目指し、スケートに極力専念できるようなプランだ。 卒論もフィギュアスケートのジャンプを研究している。「全日本までも実験をしたり、データを分析したり。本当にスケートと大学、食事、睡眠。この4つ以外は何もしていないみたいな日々を過ごしてきた。これから3か月間はスケートで結果を残すことが重要。息抜きで本だったり勉強をしつつ、スケートに全力を注ぐ3か月にしたい」とよりスケート中心の生活にシフトする。 初の世界選手権に加えて、四大陸選手権にも派遣される。「嬉しいという気持ちと、絶対にここでやり切らないといけないなという強い責任感を感じた」と気を引き締めた。 世界選手権の男子代表は、全日本初優勝で内定していた鍵山が1枠目。選考基準である2位のジュニア16歳・中田璃士は年齢制限で出場資格がなく、残り2枠が混戦模様だったが、佐藤駿とともに壷井が滑り込んだ。 日本スケート連盟の竹内強化部長は22日、壷井については全日本、NHK杯で結果を残したことを評価。「素晴らしい演技が安定的にできるということで選んだ」と説明した。今回の世界選手権は2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の出場枠を決める重要な大会となる。
THE ANSWER編集部