注目選手は広島MF満田誠とG大阪FW宇佐美貴史(C)J.LEAGUE

【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは3月29日から30日にかけて第5節が開催。エディオンピースウイング広島では、サンフレッチェ広島とガンバ大阪の”無敗対決”が土曜日に行われる。 ●【動画】山本理仁が登場！U23日本代表やシント=トロイデンのチームメイトを語る｜内田篤人のFOOTBALL TIME #175

開幕から無敗をキープしている広島とG大阪の”好調同士”が代表ウィーク明けに激突する。 2勝2分の広島は、ここまで勝ちと引き分けを繰り返して2位と好スタートを切っている。前節は昨年度チャンピオンのヴィッセル神戸との直接対決で勝ち切ることはできなかったものの、GK大迫敬介の好セーブやDF荒木隼人の執念のシュートブロックなどもあって、2試合続けてクリーンシートをキープしていることはポジティブな要素だ。 一方で攻撃側は、開幕から3試合連続で二桁以上のシュートを放ち、数多くのチャンスを作ることができた一方で、前節は今季初めてシュート数で二桁に到達できなかった。もちろん数打てばいいという訳ではないものの、より多くのチャンスを作り、相手を圧倒していくためにも2試合ゴールから遠ざかっているFW大橋祐紀ら攻撃陣に期待がかかる。 また広島は2022シーズンの対戦からG大阪に対して3連勝中。その全試合でゴールを決めているのがMF満田誠だ。今季はここまでボランチとして攻撃のタクトを振るう11番が前節は課題が残った攻撃面でどのようなアクセントをつけ、そして待望の初ゴールを奪うことができるかという点にも期待がかかる。 対するG大阪は、1試合消化試合が少ない中で、ここまで2勝1分とこちらも無敗を維持している。開幕戦こそ勝利を逃したものの、第2節のアルビレックス新潟戦で初白星を手にすると、前節は前後半の立ち上がりにゴールを奪い、その後にジュビロ磐田の反撃にあったものの、このリードを逃げ切って連勝で中断期間を迎えられた。 その中で最高のスタートを切っているのが青黒の至宝FW宇佐美貴史だ。開幕戦で鮮やかな直接FK弾での初ゴールを機に、ここ2試合は最前線の位置で2試合先発。そして3試合連続ゴール中とノリに乗っている。また前節は、献身的な守備で相手のミスを誘ったゴールだけでなく、MFダワンのへティング弾を正確なクロスで演出し、シーズン初アシストもマークした。そんな青黒のエースには、今節も決定的な仕事が期待される。 またダニエル・ポヤトス1年目の昨季は失点の多さが課題だったが、ここまでは複数失点を許していないのも大きなトピックだ。前節終盤にスーパーセーブを見せたGK一森純や最終ラインを統率するDF中谷進之介らが後ろに安定感をもたらし、前線でプレスのスイッチ役となるMF山田康太も前線で汗をかくのを惜しまない。そういったチームとしてのハードワークでいい守備からいい攻撃に繋げる部分は継続していきたいところだ。 互いに好調の中で、中断期間を迎え、連戦の初戦となる今節を制し、さらに勢いづけるか。注目の上位対決は、30日13時にキックオフを迎える。