今月からワクチン定期接種 「レプリコンワクチンはウイルスばらまく」に専門家は「完全にデマ」【佐賀県】
サガテレビ
10月から新型コロナワクチンの定期接種がはじまりました。接種されるワクチンには新しく認可されたものも加わります。これまでにもワクチンに関してはさまざまな意見がありますが、今後どう向き合えばいいのか専門家に聞きました。 【高齢女性】 「やっぱりしてた方が安心っていう気持ちはありますよね。風邪を引いたら病院に行って注射しますよね。そういう感じかな」 Q.任意接種を受けようと思いますか? 【若い女性】 「いや、思わないですね。『金銭面的に厳しいから』」 【若い男性】 「ワクチン打つたびに副反応が結構強めに出たのでワクチン打った時の副反応の方がリスク高いかなと思ったのでそれでもう打ってないですね。」 Q.最後にワクチンを打ったのはいつですか? 【女性】 「だいぶ前です。なんか打ちたくないこといろいろ聞くから」 新型コロナウイルスが感染症法上5類に引き下げられてから約1年半。 コロナウイルスやワクチンについての印象はいまもさまざまです。 3年前の2月から接種が始まった新型コロナワクチンは、無料で接種できる特例臨時接種は今年3月までで終わり、対象者のみ一部費用が補助される定期接種が10月からはじまりました。 【県健康福祉政策課 廣重有美係長】 「65歳以上の高齢者の方、それから60歳から64歳の方で基礎疾患をお持ちの方が接種の対象となっております。接種費用は、お住いの市町で異なりますが概ね2000円前後になっております。」 ワクチン接種の費用は約1万5000円。 定期接種の対象となる人は10月から来年3月までの間に1度、国とそれぞれの市や町から補助を受けることができます。 一方、若い世代など対象とならない人は任意接種になるため、全額自己負担となります。 また、これまで接種されていたファイザーやモデルナ製のワクチンのほかに新たに1種類が追加。 Meijiseikaファルマ製のレプリコンワクチンです。 【佐賀大学医学部附属病院感染制御部 青木洋介教授】 「レプリコンっていうのは『増幅する』っていう意味なんですね。mRNAっていうものが体の中で増えるので、抵抗力を人間に与えてくれる抗体がよりたくさんできます。」 これまでの主なワクチンは設計図のような役割をするmRNA(メッセンジャー・アールエヌエー)という物質を投与し、それをもとにウイルスの表面と同じ構造のたんぱく質が作られることでウイルスが入り込んだと誤解した体がウイルスを攻撃する抗体を作り出し、実際に入ってきた際にすばやく攻撃できるというものですが、効果が続く期間に限りがあります。 一方、レプリコンワクチンは『増幅する』という名の通り、mRNAが自己複製するのでこれまでのワクチンより、より多くの抗体が作られ効果が持続する期間が長いとされます。 一方、”接種した人が他人へウイルスをばらまくのではないか”というネット上の噂も広まっていますが、専門家は・・・。 【佐賀大学医学部附属病院感染制御部 青木洋介教授】 「ウイルス自体が増えるわけではないのでレプリコンワクチンを打つとウイルスをばらまくとか、完全にデマだと思っていただいて構いません。」 日本でしか認可されていない点を指摘する声もありますが、青木教授は「厚労省が承認しているということは医療現場で打てるようになったものだと捉えていい」と話しています。 厚生労働省によりますと、県内では今年3月までに、約277万6700回接種された、新型コロナウイルスのワクチン。 今後はどう接していけばいいのでしょうか? 【佐賀大学医学部附属病院感染制御部 青木洋介教授】 「高齢の方はやっぱり重症化することがあるので、まだ完全に風邪のウイルスになってしまっているとかまでは言いにくいけど、だんだん人間に対する被害は収まってきている、十分収まっているいう言い方でいいと思います。打ちたい人は打てばいいし、打ちたくない人は無理して打つ必要はないっていうそれが正直な答えですね」
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