土石流が民家直撃の瞬間、米南東部のハリケーン被害 コミュニティーが「地図から消された」と地元知事
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アメリカ南東部を9月26日から縦断したハリケーン「へリーン」は、各地で洪水や停電などを引き起こし、当局によると死者は30日までに少なくとも116人に上った。 勢力が5段階中2番目に強い「カテゴリー4」のハリケーンは南部フロリダ州に上陸し、ジョージア、サウスカロライナ、ノースカロライナ、テネシーの各州を、熱帯低気圧に変わりながら北上した。 最も甚大な被害を受けたのはノースカロライナ州バンコム郡と同州西部だった。 バンコム郡では少なくとも35人が死亡し、600人が行方不明だと、地元メディアは報じた。 ノースカロライナ州アッシュヴィルでは洪水が発生して街が浸水したほか、トラックや木々が建物を突き破り、電線が道路に垂れ下がるなどした。 同州ブーンの住民は27日、土石流が自宅を襲い、ガレージと車3台が流される様子を撮影した。 ロイ・クーパー州知事は、複数のコミュニティーが「地図から消し去られた」とし、数十の救助隊が現地に派遣されたと述べた。 ホワイトハウスの報道官は30日時点で約200万人が停電に見舞われていると述べた。
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