クリスマス前のドカ雪に悲鳴 ヤクルトレディはカート押し引きし懸命の配達 北海道・岩見沢市で積雪121cm 青森・酸ヶ湯で204cm 関東は空気カラカラで火事相次ぐ
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列島の広い範囲に乾燥注意報が出ていて、各地で火事が相次いでいます。 また、北日本では積雪が急増し、記録的な大雪で心配な状況になっています。 北日本は大雪、関東はカラカラ。極端な2つの冬の天気が住民を苦しめています。 雪かきを繰り返しても積もり続ける雪。 北海道・岩見沢市内の17日午後5時現在の積雪量は121cmで、平年の3倍以上です。 市内を走るバスは、8つの路線で運休。 そんな雪道をカートを押したり引っ張ったり懸命に移動させようとする人を発見しました。 地元住民らに飲料を届けるヤクルトレディです。その辞書に「休む」という文字はないようです。 豪雪地帯として知られる青森市の酸ヶ湯も17日、積雪量が204cmに到達。 この時期の2メートル超えは、29年ぶりだといいます。 このドカ雪ぶりには、雪に慣れた地元・青森県民も「想定外だ」と話します。 さらに、「イット!」取材班は17日、一時大雪警報が出されていた秋田市の大正寺地区にある神社を取材。 神社の看板を見てみると、文字が完全に埋もれてしまっていました。 灯篭の上の部分を見てみても、かなり雪が分厚く積もっているのが分かります。 午後5時時点の積雪は64cmで、平年の約4.5倍にあたります。 地元住民のインタビューをしているその時、数メートル離れた隣の家屋で、16日夜に屋根に降り積もったとみられる雪が塊の状態で落下する場面もありました。 東北や北海道の日本海側に大雪をもたらした今回の寒気は、18日から19日にかけてさらに南下。今後の大雪にも警戒が必要です。 一方、東京で11日連続の乾燥注意報が出されるなどカラカラ天気が続く関東地方。 その影響か、各地で火事が相次いでいます。 千葉・四街道市では、17日未明、ヤードでタイヤや金属などが燃える火事が発生。 午後2時ごろには、埼玉・春日部市の中古車販売店で車が燃える火事が発生。 さらに午後4時過ぎには、東京・葛飾区内でも火災が発生し午後6時現在も延焼中。 消防車など25台が出動して消火にあたっています。 最小湿度が35%と、17日もカラカラだった東京都心。 わんこ連れも多い公園では、乾燥対策のためにも服を着せているわんこが多く見受けられました。 乾燥が気になるのは人もペットも同じ。 人の言葉がしゃべれないパートナーに、飼い主はとりわけ注意を払っているようで「散歩中の肉球の乾燥が気になってクリームは塗っている。お店で乾燥対策のスプレーをして、毎日ブラッシングしている」「(乾燥対策を)知っています。家でお散歩終わったあと足洗って体拭くときローションつけてます。お年寄りだから、犬のケアです。自分は二の次です」などといった声が聞かれました。 ペットの乾燥対策も行っているというサロンでは、トリミングに入る前、まず顔のマッサージとパックをしていました。 その心地よさからか、うっとりとした表情を見せるあすと君。 塗られているのは、保湿効果のある泥パックです。 施術を終え、引き取りに来ると、カットだけでなく愛犬の潤いっぷりに大満足のご主人です。 別のサロンでも、乾燥の悩みを抱える飼い主さんが今、増えているといいます。 HIPSTER★DOG・根岸知美店長: 体が乾燥してきて、ふけがでやすくなったとか。おすすめのメニューがありますかという質問受けたり。 乾燥が続くと、ペットにとってどのような影響が出るのでしょうか。 山田動物病院・山田寛一獣医師によると「乾燥によって(皮膚の)バリア機能を壊してしまって外部寄生虫や細菌が侵入しやすい状態になってしまう」とのこと。 注意すべきしぐさとしては、「後ろ足でかいたり、顔を何かにこすりつけたり、なめたりすると、皮膚病になりかけているということだ」としています。
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