陸自施設の断念求め決起集会 超党派で声上がる 政府の対応は
住民生活への影響を顧みない国の計画に抗議の声があがっています。 うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する国の計画に反対する集会が開かれています。 うるま市石川で開かれている集会は住宅地に隣接する場所に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画の断念を求めるものです。 整備計画を巡っては現在土地の取得費用を盛り込んだ来年度予算案が国会で審議されていますが候補地が県立石川青少年の家や住宅地に隣接していることから市内に63ある全ての自治体が反対の声を上げていて中村市長や玉城知事も計画の断念を求めています。 静かな住環境を求め反対の声を上げている伊波博治さんです。 伊波さんは候補地となっているゴルフ場跡地の東側に住んでいます。 伊波博治さん: 」昼間は閑静な住宅街で非常に静かなところでとても気に入っているところなんですが、去年12月にそういった話がでてきてとてもびっくりした。」 伊波さんが懸念するのは子ども達の学びの場への影響です。 中学校の教員だった伊波さんは子ども達とともに県立青少年の家を利用してきました。 伊波博治さん: 「こっちはリーダー研修などで使っていました。あとは子どもたちが体育館でバレーをしたりそこで予約を入れたらそういった活動ができるんですよ本当に沖縄県でも教育施設沖縄県でも優秀な青少年の家なんですよ住宅地とこの教育施設の間に割り込んでくるような形でそういった施設を作るのは絶対に許しちゃだめだと思いますよ。」 市議会議員のOBや自治会長会などで作る計画の断念を求める会が開いた集会には1000人以上が参加しています。 ▽中村正人 うるま市長: 「今後の国の動向を注視し、引き続き国に対し、同整備計画の白紙撤回を粘り強く、同地域訓練場は作らせないという強い反対の意思をしっかりと伝えて参ります。皆様とともに力を合わせて最後まで頑張って参ります。」 集会ではこの後訓練場設置計画の断念を求める決議が採択される予定でこの中では「住民の視点を完全に欠落させたあまりにもずさんな計画」とこれまでの政府の姿勢を厳しく批判しています。
沖縄テレビ