“花やしき”が登場する曲5選
暦の上では“立秋”となる8月7日は、語呂に合わせて「鼻の日」「花の日」、さらには「バナナの日」「東京ばな奈の日」「はなまるうどんの日」といった記念日がありますが、東京・浅草にある遊園地「花やしき」も“は(8)・な(7)”の語呂合わせにちなんで「花やしきの日」に制定。花やしきは、1853(嘉永6)年(なんと、ペリー提督の黒船が来航した年!)に開園した日本最古の遊園地で、100年後の1953(昭和28)年には国産初のローラーコースターが設置されました。昨年の2023(令和5)年には開園170周年を迎えています。そんな東京・下町の象徴的存在でもある花やしきのことを歌った楽曲をいくつか紹介しましょう。 「浅草パラダイス」は、2004年に渡辺ひろ美(鹿島ひろ美)がシングルとしてリリース。仲見世、雷門、浅草寺など浅草近辺の地名や名所と季節の風物詩を盛り込みながら、浅草の街の風景を歌っています。翌年には氷川きよしがアルバム『演歌名曲コレクション5~初恋列車~』にてカヴァーしています。 「メトロに乗って浅草へ」は、“ちゃんちきミュージック”を称するオリエンタルな作風で人気を博した上々颱風(シャンシャンタイフーン)の1993年のアルバム『愛があるから大丈夫』に収録。こちらも浅草の名所を織り込みながら、花やしきを“回る恋のメリーゴーランド”と表しています。 仏・パリでの〈ジャパン・エキスポ〉にて日本を代表するバンドのひとつとしても紹介されたポップロック・バンドのアーバンギャルドは、「都会のアリス」で花やしきに言及。新宿の少女アリスが都内各地を巡るなか、浅草花やしきが登場します。同曲は2013年の初のベスト・アルバム『恋と革命とアーバンギャルド』や2023年のオールタイム・ベスト『URBANGARDE CLASICK ~アーバンギャルド15周年オールタイムベスト~』などで聴くことができます。 やくしまるえつこ擁する音楽プロジェクトの相対性理論は、2013年リリースの4枚目のアルバム『TOWN AGE』収録の「帝都モダン」にて花やしきに言及。夢と消えた都“トーキョーシティ”について思いを巡らせながら、ポップなサウンドに乗せて“妄想して 花やしきGOGO”と軽快に歌っています。 最後は、大塚愛が歌う「TOKYO散歩」を紹介。タイトルよろしく、南青山から始まる“東京散歩ぶらり旅”を進めていくなかで、浅草花やしき通りで着物に着替えてお参りするというシチュエーションが登場します。同曲は“愛しい女性”をテーマに制作した2017年リリースの8枚目のアルバム『LOVE HONEY』(写真)に収録されています。 おまけに、これぞ花やしきという楽曲、その名も“花やしきちゃん's”が歌う「~浅草花やしき~ちゃん's音頭」も挙げておきましょう。花やしきちゃん'sは、花やしきアクターズスタジオ・声優コースの女子生徒2人によるユニットで、「~浅草花やしき~ちゃん's音頭」は2006年のシングル「さよなら小泉さん」のカップリングに収録されています。 これ以外にも“花やしき”に触れている楽曲はありますので、これを機会に探してみたり、実際花やしきに遊びに行ってみたりしてはいかがでしょうか。